1日目 :7月26日(金)
タイム系種目の予選ラウンド
初日にはチームスプリント、チームパシュート、500mTTといったタイム系種目や、スプリント予選(200mFTT)のようにタイムで競う予選ラウンドが実施される。
「タイム」というシンプルな評価基準がある上、チームスプリントとチームパシュートは勝ち上がりラウンドが翌日となっているため、フレッシュなパワーを出し切ることができる。「2024年の高校生の最速」のボーダーを知ることができるだろう。
中でも女子500mTT(タイムトライアル)では、春の選抜大会同種目で大会新を出して優勝した鶴葵衣(ツルアオイ)選手に注目。
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鶴葵衣 選抜大会時:36秒699
同様に、スプリント予選で行われる200mフライングタイムトライアル(FTT)の大会記録を持っているのは榊枝天旺(サカキエダテオ)選手。
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榊枝天旺 選抜大会時:10秒629
スプリントは初日に200mFTTの予選、1回戦(1/8決勝)、1回戦敗者復活戦が実施され、2日目、3日目までかけて勝ち上がり戦が行われる。どこまで勝ち上がれるか、ぜひ注目を。
男子・女子ケイリン
初日は男女ともにケイリンの1回戦が、そして男子のみ1回戦敗者復活戦も行われる。
思惑からみあう周回、そしてラストスパートの激しさが魅力的な種目だが、今大会、春の選抜ケイリン覇者(河上駿太選手)は同種目への出場を見送っている。
覇者不在の中、選抜ケイリン2位の山崎颯大、3位の久貝一心選手も注目だが、選抜大会1kmTTの覇者である吉田朋博(ヨシダトモヒロ)選手にも注目しておきたい。
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吉田朋博
女子は春の選抜大会ケイリン覇者 戸田朱音(トダアカネ)選手が出場。同会場・同種目の連覇となるか、注目。
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左:戸田朱音
2日目 :7月27日(土)
チームスプリント&チームパシュート決勝
前日の結果を踏まえ、メンバーの入れ替えやギア比の変更、チームパシュートであれば先頭交代や離脱のタイミングを変えるなど、各チームでの戦略が練られる。前日からの変化も見どころのひとつ。
男子・女子個人パシュート予選
今大会は室内競技場で行われるため、風の影響を受けにくい。前輪ディスクを利用する選手や、野外用のギア比から変更する選手も出てくるだろう。
女子個人パシュートでは春の選抜大会覇者 北中成実(キタナカナルミ)選手が出場予定。連覇がかかる中どのような走りをするか期待。
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北中成実
3日目: 7月28日(日)
男子・女子ポイントレース
レースの中の判断力、そしてポイントを獲得するためのスプリント力や持久力が試される本種目。
ただし男子については、春の選抜大会の同種目1位・2位選手が不在であり、「穴場」のようなエントリー状況。選抜大会で3位だった上田涼太(ウエダリョウタ)選手のほか、ロードで7位入賞している平山雷斗(ヒラヤマライト)選手もチェックしたい。
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女子ではジュニア強化指定選手にも選出されている西原夕華(ニシハラユウカ)選手が、春の選抜に続き連覇を遂げるか注目。
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西原夕華
1kmTT(タイムトライアル)決勝
インターハイの1kmTTは一発決勝で行われる。最短で最高速度を出し、同時に持久力を発揮する本種目だが、今大会では春の選抜で優勝した吉田朋博選手は出場せず。代わりにケイリンで優勝した河上駿太(カワカミシュンタ)選手が出場している。
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河上駿太
ちょうど、ケイリンとTTの優勝者が出場種目を交代しているような形。2種目合わせて見ると面白いかも?
スクラッチ
スクラッチはシンプルに最終着順で順位が決まる種目。どのように他選手と競り合い、最後の一瞬を勝ち取るかが見どころのこの種目では、ジュニア強化指定選手でもある金井健翔(カナイケンショウ)選手に注目。
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金井健翔
金井選手は『2023年ジュニア世界選手権』同種目にて8位になっており、この年代の選手としては国内随一の脚力を持っていると言えよう。
4km速度競走
4km速度競走は高体連の大会でしか行われない特殊な種目。ルールは簡単には説明できないため、詳しくは下記の記事にてご覧いただきたい。
春の選抜大会で本種目の優勝者となった森下圭祐(モリシタケイスケ)選手は今回不参加。選抜大会ポイントレース優勝、永橋湧斗(ナガハシユウト)選手の走りに注目したい。
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永橋湧斗
4日目: 7月29日(月)
4日目は会場を変え、大分のオートポリスでロードレースが行われる。同会場で実施された春の選抜大会での激闘をもう一度見られる機会となった。
経験のある会場ということで、どの選手もコース難易度は熟知している。選抜大会は逃げの得意な選手たちによるスプリント勝負となったが、今大会はどのようになるのか?
女子の選抜大会ロードレース覇者は白井愛美(シライマナミ)選手、男子は岩村元嗣(イワムラゲンジ)選手。連覇に期待がかかる。
インターハイは7月26日から
インターハイ自転車競技種目は、7月26日より4日間で行われる。
もちろん現地での観戦が一番だが、ライブ配信でも応援可能だ。ぜひ高校生たちの勇姿をご覧いただきたい。
ライブ配信はこちら
速報は「全国高等学校体育連盟 自転車競技専門部」の公式Xで随時更新される。