【トラック競技】4選手が出場予定
4人のWCCアスリートが、パリ2024オリンピック トラックへの切符を勝ち取った。2人が2度目の出場、2人が初出場となる。
ニコラス・ポール(トリニダード・トバゴ)
主な成績
開催年 | 大会名 | 結果 |
2024 | ネーションズカップ第3戦 | スプリント3位 |
2024 | ネーションズカップ第2戦 | スプリント3位 |
2024 | パン・アメリカ選手権 | スプリント優勝 ケイリン優勝 |
2023 | 世界選手権 | スプリント2位 |
2020年よりWCCアスリートとしてトレーニングを行なっている男子短距離選手。東京2020オリンピックにも出場している。
約5年間破られていない200mFTTの世界記録「9.100秒」の持ち主(2019年4月に記録)。『2023世界選手権トラック』でも表彰台を獲得しており、パリ2024オリンピックでもメダルが期待される選手だ。
ニコラス・ポールらの活躍もあってトリニダード・トバゴの自転車競技は、近年盛り上がりを見せている。パリでのメダル獲得が実現すれば、自国だけでなくカリブ諸国での自転車競技の発展に拍車を掛けることとなるだろう。
ジャイール・ジョンエンファ(スリナム)
主な成績
開催年 | 大会名 | 結果 |
2024 | ネーションズカップ第3戦 | スプリント2位 |
2023 | パン・アメリカ選手権 | スプリント3位 ケイリン2位 |
面積・人口共に南アメリカ最小の国である、スリナム出身の男子短距離選手。
2018年よりWCCアスリートとして活動開始。東京2020オリンピックでは、ケイリンで4位の結果を残している。
『2024ネーションズカップ』では第3戦(ミルトン)のスプリントにて銀メダルを獲得。自身2度目となるオリンピックで、念願の表彰台入りを狙う。
ジャイ・アングスタサウイット(タイ)
主な成績
開催年 | 大会名 | 結果 |
2024 | アジア選手権 | ケイリン4位 |
2022 | ネーションズカップ第3戦 | ケイリン2位 |
タイの男子短距離選手。2022年のUCIネーションズカップでは表彰台も獲得している。
タイのトラック競技選手としては1964年の東京オリンピック以来、50年ぶりの出場を果たす。
バシリー・レンデル(リトアニア)
主な成績
開催年 | 大会名 | 結果 |
2024 | ネーションズカップ第3戦 | スプリント7位 |
2024 | ネーションズカップ第2戦 | スプリント5位 |
2024 | ネーションズカップ第1戦 | スプリント10位 ケイリン9位 |
2024 | UECヨーロッパ選手権 | スプリント8位 ケイリン12位 |
2023年からWCCアスリートとなったリトアニアの男子短距離選手。『UECヨーロッパ選手権トラック』や『UCIネーションズカップ』、さらに『UCIトラックチャンピオンズリーグ』にも出場経験のあるバシリー・レンデル。
自身初のオリンピックへの切符を掴み取った。
【BMXレーシング】畠山紗英が連続出場
日本の畠山紗英(女子エリート)もスイス・エーグルでトレーニングを積んでいるWCCアスリートの1人。東京2020オリンピックにも出場した。
『2023BMXレーシング世界選手権』で10位の結果を残した畠山は、日本女子チームの出場枠獲得に貢献。日本代表選手として選出され、自身2度目、2大会連続のオリンピック出場を決めた。
『パリ2024オリンピック』BMXレーシングに出場予定のその他のWCCアスリート
選手名 | 国 | カテゴリ | オリンピック出場歴 |
ゾエ・クレッセンス | スイス | 女子 | 東京2020オリンピック |
コメット・サクプレザート | タイ | 男子 | 初出場 |
拡大を広げるWCCネットワーク
「UCIワールドサイクリングセンター(WCC)」があるのはスイス・エーグルの1箇所のみ。しかしその活動を世界各地に広げ、より多くの国の選手たちを支援するための機関が存在する。それが「WCCサテライトセンター」だ。
伊豆ベロドロームを擁する日本サイクルスポーツセンターをはじめ、2021年には全世界に4つしか存在していなかった「WCCサテライトセンター」だが、WCCアスリートの活躍とともに近年その数を増やしている。
2024年上半期にもニュージーランドと中国にサテライトセンターが新設され、その拠点は世界で計10ヶ所にまで広がっている(2024年5月時点)。
本部であるWCCと世界各地に点在するサテライトセンターの活動によって、今後も新たなスターが誕生するかもしれない。
パリ2024オリンピックでは、WCCアスリートの活躍にもご注目いただきたい。