『2024ジャパントラックカップI』、男子スプリントを制したのは今季のネーションズカップで暴れ回り結果を残した太田海也。小原佑太との対戦を制して会場を沸かせた。
2024年5月9日(木)より伊豆ベロドロームで開催されている自転車トラック競技の国際レース『2024ジャパントラックカップ』。大会2日目には男子スプリントが実施された。
男子スプリント
予選の200mFTT(フライングタイムトライアル、助走付きの200mタイム測定)の結果は以下の通り。
予選順位 | 選手名 | 所属 | タイム | |
1位 | 小原佑太 | RKD | 9.661 | |
2位 | 太田海也 | RKD | 9.699 | |
3位 | 山﨑賢人 | RKD | 9.741 | |
4位 | 中野慎詞 | RKD | 9.771 | |
5位 | アジズルハスニ・アワン | AWANG Mohd Azizulhasni | AZA | 9.838 |
なお現在の日本記録は2020東京大会で記録した脇本雄太の9秒518、世界記録はニコラス・ポール(トリニダード・トバゴ)の9秒100。
男子スプリント 3-4位決定戦
勝ち上がりは対戦方式でレースを行い、先に2本取った方が勝者となる。トラック3周を先にフィニッシュした方が勝ちというシンプルなルールだが、どんなに屈強な選手でも3周を全力で走ることはできない。相手の出方を伺い、どのタイミングで走り出すのか、駆け引きが重要となるのが勝ち上がりの対戦。
3-4位決定戦に進んだのはアジズルハスニ・アワンと山﨑賢人。
1本目はアワンが前、山﨑が後ろでスタート。残り1周半から前に出た山﨑が大きく先行するとアワンは追走を諦め、大差で1本目を先取した。
2本目は山﨑が前、アワンが後ろ。アワンは山﨑にピッタリとくっつくような動きで2周を終え、両者スピードアップした状態で入った最終周回。ハイスピードで進む両者だったが、ついに前後の並びは変わらず。山﨑が2本先取し、3位の座を勝ち取った。
男子スプリント 決勝戦
決勝戦に勝ち進んだのは小原佑太と太田海也。今大会予選でトップタイムを出し、準決勝では激闘の末アワンを下した小原。そして2023シーズンから目覚ましい成績を出し続けている太田との対戦。
1本目は太田が前、小原が後ろでレーススタート。前後は変わらないままお互いの動きを警戒しつつ進む中、残り1周半から太田が一気に加速。この加速に小原が追いつけず、太田が大差で1本目先取となった。
2本目は小原が前、太田が後ろでスタート。残り1周半まで前後は変わらなかったが、トップスピードに入った最終コーナー前で太田が小原に並びかけ、最終ストレートで逆転。
2本先取のストレート勝利で優勝となった。
順位 | 選手名 | 所属 | |
1位 | 太田海也 | RKD | |
2位 | 小原佑太 | RKD | |
3位 | 山﨑賢人 | RKD |