オリンピック出場枠を争う“オリンピックポイント獲得対象大会”も残りわずか2戦。3月15日の本日から行われるトラックネーションズカップ第2戦・香港大会はオリンピックに向けて大きな意味を持つ大会となる。

大会直前のジェイソン・ニブレット短距離コーチに、この会場、そして日本や海外チームの様子などを伺った。

Jason‘s Point of View!!
〜ジェイソンヘッドコーチの目線〜

Q:第1戦に続き、第2弾となります。まずはこのバンクについてどうでしょう?速いタイムは出るでしょうか?

速いタイムは期待できると思いますね。何故ならば、選手たちはオリンピックのギアを使うと思いますし、仕上げてきているでしょう。バンク自体は速いわけではないですが、人間が速い仕様になっている。そういった意味で良いタイムは期待できると思います。

ただし、もの凄く速いタイムにはならないでしょう。これは短距離だろうと中長距離だろうと同じような話ですね。タイムが出ればその選手が仕上がっている、という捉え方になります。

Q:短距離についてお聞きします。第1戦で主力を揃えてこなかった国がいよいよ出てきましたね。

男子はオーストラリア、オランダ、フランスなどがレギュラー陣で来ていますね。個人は、男子はニコラス・ポール(トリニダード・トバゴ)やジャイール・ジョンエンファ(スリナム)も来ています。オランダとフランスが出場するので、第1戦よりもレベルが上がっていると言えますね。

女子は怪我で休んでいたり、出場をしないといった選択をした選手がいるので、第1戦よりはレベルが落ちるかもしれませんが、それでもネーションズカップです。やはりレベルは高いです。

Q:中長距離についてはどうでしょう?

チームパシュートについては各国温存してきているかも。個人種目で活躍する選手は多そうです……もう聞かないでください(笑)

ジェイソン・ニブレット

お手上げ。

Q:短距離のチームスプリントに話を戻します。まずは初日に期待ですね?

女子は日本チームが出ないため、男子に話の焦点を当てますが、この種目はオランダ、オーストラリアがこれまで他国を突き放してきました。今回自分たちがその差を埋める存在になりたいと思っています。

一方でフランス、ドイツ、そして中国も良いチームです。各国、ここで走るチームがオリンピックで走るメンバーとは限らないと思いますが、我々としてはここでベストパフォーマンスを出して現在地を確認したいと思っています。

もちろん良いタイムを期待したいですが、全体的なタイムが遅ければこちらのタイムも遅くなるので、トップからのタイムの差が大事な点だと言えます。

太田海也, OTA Kaiya, JPN, 中野慎詞, NAKANO Shinji, JPN, 小原佑太, OBARA Yuta, JPN, 長迫吉拓, NAGASAKO Yoshitaku, JPN, 2024トラックネーションズカップ アデレード, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Adelaide, Australia

オリンピック出場枠獲得のための正念場、トラックネーションズカップ第2戦香港大会は、この記事が公開される頃には開催中となっている。果たしてこの大会の結末は?

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