男子マディソンで窪木一茂&今村駿介ペアが「完全なる勝利」を達成。全てのポイント周回でフルポイントを得て金メダルを獲得、アジアのトップチームであることをレースで証明した。窪木&今村ペアは、この優勝で3年連続3回目のアジアチャンピオンとなる。

男子マディソン

インド・ニューデリーで開催のアジア選手権2024。2月25日には男子マディソンが実施された。レースは50km、トラック200周。12チーム24人がエントリーし、日本からはマディソンで実績(2023ネーションズカップ第1戦で銀メダルを獲得)を持つ窪木一茂&今村駿介ペアが出走した。

日本のゴールデンペアが荒稼ぎ

レースは序盤から日本が集団のスピードを上げつつ、ポイント周回では1着5ポイントを獲得していく展開。1回目、2回目、3回目と続き、5回目も1着を獲ると、会場に「これ、全部獲るつもりだ」という雰囲気が漂い出す。

レースの折り返しとなる100周まで全て1着5ポイントを獲得した日本チームは後半戦で更に動きを見せる。

残り80周のポイント周回後に日本とインドネシアでアタックすると集団から抜け出すことに成功。日本が作り出すハイペースで集団はバラバラになり、追い越されていくチームに次々と-20ポイントを与えていく。

インドネシアチーム(ベルナルド・ファンアールト, VAN AERT Bernard Benyamin / テリー・クスマ, KUSUMA Terry Yudha)

完全勝利+α

カザフスタンチーム(アリシャー・ズマカン, ZHUMAKAN Alisher / ラミス・ディンムハメトフ, DINMUKHAMETOV Ramis)

残り50周のポイント周回後には日本が75ポイント、次いでインドネシアが34、カザフスタンが0、他チームは全てマイナスポイントと過去に見た事がないようなスコアボードが表示される驚きのレースとなった。

これまでのレースの展開、既に得ているポイントから、事実上日本チームの優勝は決まっていたが、さらに攻撃を加えていく窪木と今村。

残り50周を切ってアタックすると、単独でリードを広げていき、メイン集団を追い抜いて+20ポイントを獲得。残り20周でも1着を得ると、勢いそのままに再び単独アタック。残り14周で再度集団を追い抜いて+20ポイントを獲得。そして残りのポイント周回でも1着を獲得し、合計を145ポイントまで伸ばして優勝を遂げた。

2位は窪木&今村の日本チームと100ポイント差でインドネシア、3位は27ポイント獲得のカザフスタンとなった。

窪木と今村ペアでのアジア選手権優勝は、3年連続3回目。

順位 選手名 所属 ポイント
1位 今村駿介
窪木一茂
JPN 145
2位 ベルナルド・ファンアールト
テリー・クスマ
VAN AERT, Bernard Benyamin
KUSUMA, Terry Yudha
INA 45
3位 アリシャー・ズマカン
ラミス・ディンムハメトフ
ZHUMAKAN, Alisher
DINMUKHAMETOV, Ramis
KAZ 27

男子マディソン結果PDF

窪木&今村インタビュー

1/2 Page