遂に日本チームの”アフロ”が力を発揮した。
アジア選手権トラック2024、インド・ニューデリー大会。2月25日に男子ケイリンが行われ、山﨑賢人が初優勝を遂げた。小原佑太も出場したが、小原は7位の最終成績。アフロパワーが炸裂したレース内容をお伝えする。
男子ケイリン
男子ケイリンには20人がエントリー。日本からは小原佑太と山﨑賢人が出場した。
勝ち上がりは1回戦⇒(敗者復活戦)⇒準決勝⇒決勝の順。
1回戦:山﨑2着、小原は敗者復活戦へ
小原の1回戦〜敗者復活戦
小原は最後尾でラスト2周に入ると、前には選手たちの壁があり、前方に行けず。最後まで諦めなかったが、5着で敗者復活戦へ。
敗者復活戦は最後尾からのスタート。ペーサー退避後、直ぐに小原が仕掛けていくと、残り2周を切って集団の先頭へ。後方から追う選手たちを寄せ付けずに、小原がそのまま押し切っての1着。準決勝進出を決めた。
山﨑の1回戦
山﨑賢人の1回戦。山﨑が隊列の先頭でレースが始まる。残り3周を切って後方から選手たちが上がってくると位置を下げていった山﨑だったが、内側で粘って3番手を取る。この際にリ・チーウェイ(中国)と接触してリが落車するアクシデントが発生。
残り1周からは3番手の位置から一つ前の選手を抜いて、山﨑が2着。準決勝進出を決めた。
ジャパニーズアフロにエンジンが掛かっていく 小原は7-12位決定戦へ
準決勝は3着までが決勝へ。4着以降は7-12位決定戦回りとなる。
山﨑の準決勝
第1組に出走した山﨑は5番手からレースを展開していく。残り1周半から一気に前に出ると、そのまま押し切って先着。力強い走りで決勝進出を決めた。
小原の準決勝
第2組の小原は最後尾からのレース。ペーサー退避の残り3周では、前からリ・チーウェイ(中国)、ムハマド リトワン・シャローム(マレーシア)、そして車間を空けて3番手のジャイ・アングスタサウイット(タイ)と続き、最後尾には小原。
残り2周半で小原が動き出す。前に行こうとする小原だったが、同時に先頭のリ(中国)とシャローム(マレーシア)も動きだし、集団は前の2人と後ろの4人に分かれてしまった。
残り1周を前に3番手のアングスタサウイットのみ前の2人に追いつくが、後ろは完全に取り残されてしまい、その中には小原も含まれた。
レースはそのまま前の3人が先着し、決勝へ。小原は途中であきらめて6着。7-12位決定戦回りとなった。
決勝:アフロパワー炸裂
決勝の並びは山﨑、リ・チーウェイ(中国)、カン・シフェン(台湾)、ヤン・スンホー(香港)、ムハマド リトワン・シャローム(マレーシア)、ジャイ・アングスタサウイット(タイ)の順でレースは進んでいく。
ペーサー退避の前に動きだしたのは、シャローム。山﨑の後ろまで上がったタイミングでペーサーが退避し残り3周。
山﨑が外側にきたシャロームを気に掛けて空いたスペースに内側からリ(中国)とカン・シフェン(台湾)が位置を上げていき、山﨑は3番手となる。
残り2周、最後尾からアングスタサウイットが仕掛けてくると山﨑を越えていき3番手へ。アングスタサウイットの動きに飛びついた山﨑は、最終周回を前にアングスタサウイットのスピードを活かして外から踏み上げていく。
一気に加速していく山﨑が単独で先頭に出ると、後続を大きく離して最終ストレートへ。
フィニッシュラインを駆け抜けると小さくガッツポーズをして優勝を決めた。2着はリ・ジウェイ(中国)、3着はツン ホ・ユン(香港)。
山﨑はアジア選手権でのケイリンでは自身初優勝。チームスプリントの金メダルに加えて2つ目のタイトルを獲得する結果となった。
順位 |
選手名 | 所属 | |
1位 | 山﨑賢人 | JPN | |
2位 | リ・チーウェイ | LI, Zhiwei | CHN |
3位 | ヤン・スンホー | YUNG, Tsun Ho | HKG |
小原は順位決定戦で1着
小原の7-12位決定戦は、残り1周半。4番手の小原がフル加速していくと、全員を抜き去り先頭へ。小原の後輪にはムハマド シャー・シャロームが付いてきたが、最後まで追いつくことを許さずに小原が先着。最終成績を7位とした。