アジア選手権トラック2024。大会4日目の2月24日に男子ポイントレースが実施された。日本からは”ポイントレース職人”の兒島直樹が出場し、2023年の金メダルに続くアジア2連覇となる優勝を果たした。
男子ポイントレース
インド・ニューデリーで開催のアジア選手権トラック2024。兒島直樹が2連覇をかけてポイントレースに出走した。参加は14人。
レースは160周、40kmの戦い。10周毎にポイント周回が設けられており、4着までが着順に応じたポイントを得る。メイン集団を追い抜いた場合には特別に20ポイントを獲得可能。最終的に最もポイントを得た選手の勝ちとなる。
特大の号砲と共にレースがスタートすると、オープニングポイントを兒島が1着で得ていく。他の選手からアタックがあると兒島が対応し、ポイント周回では兒島がポイントを加算。徐々にポイントを積み上げていく兒島が王道のレースを展開していく。
他選手がラップ成功、2位に転落
レースが大きく動いたのは残り120周辺り。カザフスタンのアリシャー・ズマカンが単独でアタックすると、集団から抜け出して1周追い抜き(ラップ)を成功させる。それまで暫定トップだった兒島は2位へと順位を落とすことになった。
その後も兒島がスプリント周回でポイントを加算していくと、折り返しとなる残り80周のポイント周回後に兒島がズマカンのポイントと並び暫定トップタイとなる。
兒島がラップ成功、後続を大きく引き離す
兒島が大きく動いたのは残り70周のポイント周回前。集団からアタックすると、単独での抜け出しに成功する。そしてズマカンを含む追走集団、後ろにメイン集団となる。兒島は残り70周では1着5ポイントを獲得。そしてメイン集団を1周追い抜いて20ポイントを加算し、ズマカンとの差を大きく広げることに成功した。
兒島が追い抜きを成功させたことにより、ズマカンを含む追走集団が逃げ集団に変わりスピードを上げていく。メイン集団の中では、逃げ集団を捕まえたい兒島がメイン集団のペースを上げようと集団の先頭で走るが、共闘が上手くいかず距離が縮まっていかない。
メイン集団のスピードが上がらないことから、兒島が再び単独でアタックをしていく。
逃げ集団に合流し、兒島は2度目、そしてズマカンら上位争いの選手たちがメイン集団の追い抜き(+20ポイント)を成功させた。
残り50周を切って優勝に十分なポイントを得た兒島だったが、それだけでは足らずに、残りのポイント周回で1着5ポイントを重ねていき、最後は98ポイントまでポイントを量産。2位のズマカンに42ポイント差をつける圧勝で優勝した。2位のズマカンは56ポイント、3位は40ポイントを獲得したモウ・チン イン(香港)。
順位 | 選手名 | 所属 | ポイント | |
1位 | 兒島直樹 | JPN | 98 | |
2位 | アリシャー・ズマカン | ZHUMAKAN, Alisher | KAZ | 56 |
3位 | モウ・チン イン | MOW, Ching Yin | HKG | 40 |