女子チームパシュートで日本チーム(梶原悠未、池田瑞紀、内野艶和、垣田真穂)が日本新&アジア新を4秒も縮める好タイムを記録し、金メダルを獲得。オリンピック枠獲得に向け、値千金となったレースの模様をお伝えする。
アジア選手権トラック2024がインド・ニューデリーにて開催された。開催期間は2月21日~26日の6日間。初日には女子チームパシュートが予選、1回戦、決勝と実施された。
女子チームパシュート
日本は梶原悠未、池田瑞紀、内野艶和、垣田真穂のレギュラーメンバーでアジアのトップの座を狙う。出場は韓国、中国、インドに加えて日本の4チーム。日本のライバルは持ちタイムが同じような中国となった。
日本の予選は2位。タイムは4分37秒965と、日本記録は現メンバーで4分18秒台なだけに、明らかに流してのレースで2位を得た。トップは中国で4分22秒811。
実力差を見せた1回戦
1回戦は予選3位の韓国との対戦レース。勝てば決勝進出となる。予選からメンバーを変更せずに臨んだ。
スタートと同時に日本がスピードを上げていくと、韓国との差がどんどん詰まっていく。レースの折り返しとなる2km地点を通過する前に、日本が韓国に追いついて日本チームの勝利が決まった。
決勝は予選トップ通過、そして1回戦で日本と同じく対戦国を追い抜いて勝利した中国との対戦となった。
日本新&アジア新で連覇を達成
決勝は中国との対戦。レースは日本が序盤からリードしていく展開。
異なるのは「本気となった両者のスピード」。明らかに予選と異なるスピードでレースが進んでいく。
1000m通過で1秒のリードを保つ日本、レースの折り返しとなる2000m通過ではその差を2秒にまで広めていく。このまま差が広まるかと思われたが、粘りを見せる中国は2秒差を保って3000mを通過し、最後の1000mへ。
両者の差はそれ以降詰まることなく進み、日本が先着。フィニッシュタイムは4分14秒254となり、1年ほど前にネーションズカップ第1戦で出した日本記録の4分18秒510を大幅に上回る好タイムで優勝を遂げた。
なお、このタイムはアジア新記録も兼ねる。中国は4分16秒475で2位。3位は韓国。
順位 | 選手名 | 所属 | タイム | |
1位 | 内野艶和 垣田真穂 池田瑞紀 梶原悠未 |
JPN | 4:14.254 ※日本新・アジア新 |
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2位 | チャウ・ホンジエ ワン・スス ワン・シャオユエ ウェイ・スワン |
ZHANG, Hongjie WANG, Susu WANG, Xiaoyue WEI, Suwan |
CHN | 4:16.475 |
3位 | ソン・ミンジ キム・ミンジョン カン・ヒョンギョン イ・ウンヘ |
SONG, Minji KIM, Minjeong KANG, Hyunkyung LEE, Eunhee |
KOR | 追い抜き勝利 |