2023年11月16日から3日間の日程で行われる『2023ジャパントラックカップⅠ/Ⅱ』。実施種目こそ4種と少ないが、短期間にレースを詰め込むため過酷なことで評判の大会だ。
2023年大会の男子中長距離種目は、このような日程で実施される。
16日(木) | 17日(金) | 18日(土) | |
大会タイトル | ジャパントラックカップⅠ | ジャパントラックカップⅡ | |
実施種目 | オムニアム マディソン |
マディソン | オムニアム |
……お分かりだろうか。16日の1日でひと大会としているため、この日のうちに2種目をやることになっている。「1日で4種目やる」オムニアムと、「2人で100周くらい走る」マディソンを、1日でやるということ……いやそんなの実質5種目じゃん。
そこで、彼らが1日で走る距離は合計どれくらいになるのか計算してみた。
男子中長距離メンバーがジャパトラ1日目で走る距離
オムニアム
スクラッチ:40周
テンポレース:40周
エリミネーション:19×2周=38周*
ポイントレース:100周
※エリミネーションは2周に1回最後尾の選手が除外される種目。参加人数・いつエリミネーションされたかによって周回数は変わるが、最後まで残った選手は参加人数×2周走る計算(今回は19人出場)
マディソン
120周
合計…338周
バンクは1周250なので、×250して84500m、84.5km。
84.5kmってどれくらい?
この84.5kmという数字、なかなかパッとイメージしにくいかもしれない。ひとつの例として「東京の日本橋から、小田原までの距離」と思っていただけると関東の方にはイメージしやすかもしれない。
なおツール・ド・フランスでは1日に150〜200kmくらいの距離を走る。トラック(室内で)その半分を……と思うと、なかなか凄まじいものだと想像していただけるだろう。
なかなかヤバいぞ、ジャパトラ
2日目以降は多少楽なスケジュールとなるが、単日程にレースを詰め込んでいることは変わらないジャパントラックカップ。今回は中長距離をご紹介したが、短距離も場合によっては1日で10本以上走らなければいけないなど、なかなか恐ろしい数字が出ている。
逆に、観客からすれば「ずっと選手が走ってる」という面白みもあるだろう。本年は残念ながら配信がないため広くご覧いただくのは難しいが、来年以降も含め、何らかの方法でこの「ヤバいレース」を楽しんでいただければ幸いだ。