「体中が痛い……でも幸せ!」
メキシコ・アグアスカリエンテスで2023年10月31日21時ごろ(現地時間)に実施された「1kmTT世界新記録」への挑戦は、わずか「55秒433」で”終了”。
フランソワ・ペルビスによる前世界記録を「0.87秒」上回ったホーフラントは、男子1kmTTの新ワールドレコードホルダーに輝いた。
レース後、ホーフラントはこのようにコメントしている。
「体中が痛すぎて、今は全く楽しめる状況じゃない……。
でも世界新記録を樹立できてとても幸せです。そのためにここへ来たのですから。
(前世界記録より)1秒近く早いタイムで走れました。とても嬉しいです。
この数ヶ月、この瞬間のために毎分毎秒を過ごしてきました。私の選手キャリアが今後どれだけ続くかは分かりません。ですが世界記録保持者として名を残すことで、自転車競技との繋がりをこれからもずっと持ち続けたかったんです。
自らアルカンシェルを纏う種目で世界新記録を樹立することができ素晴らしい気分です。これ以上ない『パリ2024オリンピック』へのスタートを切ることができました。
この機会を得るためにサポートしてくれた全ての方々へ感謝しています」
世界記録へ連日挑戦!
10月31日に男子1kmTTの世界新記録を樹立したジェフリー・ホーフラントは、翌日の11月1日を本挑戦の予備実施日として計画していた。
計画していた挑戦を既にクリアしたことで、この予備日に「200mFTTの世界新記録樹立」に挑戦することを発表。
11月1日21時(現地時間)に実施された200mFTTの模様は、オランダオリンピック委員会の公式Youtubeでライブ配信された。
※以上の動画では「1:13:00」から計測がスタート。
同じく「ビセンテナリオ・ベロドローム」で行われた計測の結果は「9秒201」。
2019年にニコラス・ポールが樹立した世界記録「9秒100」には、「0.101秒」至らななかった。
惜しくも2日連続で2つの世界新記録を樹立することは叶わなかったが、パリ2024オリンピックが開催される来シーズンに向けて、ホーフラントが勢いに乗っていることは確かだ。
ホーフラント、そして男子短距離種目で不動の強さを誇るオランダチームに今後も要注目だ。