やはりこの橋本英也は魅せてくれる。2023年10月22日、スペイン・マヨルカ島で開幕した「2023UCIトラックチャンピオンズリーグ」の第1戦。日本からだた1人参加している橋本英也が、日本人初となる総合トップの証「ブルージャージ」を獲得した。新たな歴史を切り開く橋本の活躍をお伝えする。

UCIトラックチャンピオンズリーグは短距離2種目(ケイリン・スプリント)、中長距離2種目(スクラッチ・エリミネーション)を行い、自転車トラック競技の発展/普及のためにレースのエンターテイメント性を重視しているトラックの大会。

選ばれたスターのみが出場『UCIトラックチャンピオンズリーグ』とは? | More CADENCE – 自転車トラック競技/ロードレース/競輪ニュース

いきなり 橋本英也

この大会には日本から唯一となる橋本英也が中長距離種目に参戦。男子中長距離に参戦した選手は世界各国から18人。前年の覇者クラウディオ・イムホフや、スクラッチ世界タイトルを得ているマーク・スチュワート(イギリス)など強豪も名を連ねている。

スクラッチ

チャンピオンズリーグ独自のルールで行われるスクラッチはトラック20周、5kmの短期決戦。

レースは序盤に集団から抜け出した橋本を含め、7人の選手たちが集団追い抜きを成功させ、勝負は7人の誰が一番にフィニッシュラインに到達するかとなる。

残り3周を切って橋本が先頭に出る。橋本は最終周回に入って粘ったものの、最後は3人に追い抜かれてフィニッシュ。しかし先に1周追い抜きをした選手たちの中ではトップとなり、順位は1位。橋本英也が初参戦のレースでいきなり観客を魅了する結果を残した。

スクラッチ結果

ブルージャージを獲得 エリミネーション

2周に1人、最後尾の選手が除外されていくエリミネーション。レースがスタートすると、スタート直後に半数ほどの選手が巻き込まれるアクシデントが発生し、休憩を挟んでの再スタートとなる(橋本は落車に巻き込まれず)。

序盤は前でレースを進めるが、後ろに位置して何度か危機を乗り越えて残り5人まで生き残る橋本。しかし、残り5人の除外周回では、橋本が内側でやや詰まった形となり、ホームストレートで外に出て加速していくが届かず。この種目を5位で終えた。

総合争いは、スクラッチ種目で上位となった選手たちが橋本より前に姿を消していたため、橋本がトップとなってレースリーダーの証、「ブルージャージ」の獲得を決めた。

エリミネーション結果

橋本英也選手 コメント

橋本英也

まだこのジャージを獲得できたことが信じられませんが、とても嬉しいです。自分より強い選手が多い中で、前方でレースを行うと思っていたので、その姿勢が結果に繋がったと思います。とてもベルリン(次の開催地)が楽しみになってきました。ここまで来たら最後までリーダージャージをキープして、優勝して日本に持って帰りたいと思っています。日本の皆さんにも楽しんでもらえたらと思います。

橋本、暫定トップで第2戦へ

男子中長距離は橋本が暫定トップで31ポイント、2位にディラン・ビビック(カナダ:25ポイント)、3位にツーア・デンス(ベルギー:24ポイント)と続く。

短距離男子はハリー・ラブレイセン(オランダ)がケイリンとスプリントを圧倒的なパワーで制し、短距離女子はアレッサ カトリオナ・プロップスター(ドイツ)がスプリントで1位、ケイリンでも上位で暫定トップとなっている。

女子中長距離はイギリスのエース、ケイティ・アーチボルドがスクラッチで2位、エリミネーションで1位の結果となり、総合トップの座を得た。

短距離男子第1戦終了時の結果
短距離女子第1戦終了時の結果
中長距離女子第1戦終了時の結果

全5戦の総合獲得ポイントで順位を争うUCIトラックチャンピオンズリーグ、橋本はブルージャージを保持することはできるのか。

次の大会は10月28日(土)ドイツ・ベルリンにて実施される。

大会はスピードチャンネルで全レース生中継予定。

是非、橋本英也の活躍を追っていただきたい。

スピードチャンネル チャンピオンズリーグ関連ページ

チャンピオンズリーグに橋本英也が出場 初戦は21日深夜無料放送