2022アジア競技大会(杭州)トラック競技の最終日、9月29日にスプリントの準々決勝~決勝までが実施された。この種目を制してアジアの頂点に立ったのは佐藤水菜。太田りゆも銅メダルを獲得。日本勢の活躍をお伝えする。

佐藤水菜&太田りゆが準々決勝進出 表彰台をかけた戦いは29日(本日)/2022アジア競技大会 女子スプリント

準々決勝では、佐藤水菜がパンナレイ・ラシー(タイ)、太田りゆはイ・ヘジン(韓国)をストレートで下し、準決勝へ。

準々決勝結果PDF

準決勝

準決勝は佐藤がグオ・ユーファン(中国)、太田はユアン・リイン(中国)との対戦。

佐藤は1本目を得て、決勝進出の2本目。前でグオの動きを注意しながらレースを進める。グオが揺さぶりをかけても、スピードを上げても前を譲らずに佐藤が上手くスピードを合わせて先着。ストレートで決勝進出となった。

太田vsユアンの1本目。太田が後ろで残り1周半。ユアンがフル加速して逃げていくと大きく車間を空けられてしまう。後ろから太田が追っていくと、徐々に差が詰まっていき、勝負は並びかけて最終ストレートへ。ほぼ同時となったフィニッシュシーンは、判定の結果太田が先着し、1本目を得た。

2本目はユアンが得ての3本目。再び太田が後ろから攻める形となるが、今度は車間を空けずにぴったりとユアンについていく。スピードが上がらないまま2周を過ぎ、最終周回へと入る両者だが、一気にペースを上げたのは前にいたユアン。

2車身ほど間が空いて逃げていくユアンを追う太田だが、最終ストレートに入っても追いつくことが出来ずに2着。3位決定戦へと回ることになった。

準決勝結果PDF

決勝

佐藤とユアン・リインの決勝。

1本目は佐藤が前となってレースが進む。お互いの位置関係が変わらないままスピードがやや上がり、残り1周半を切ると、佐藤が先にペースアップしていく。残り半周でユアンが並びかけてくるが、佐藤はピッタリとスピードを合わせて前を譲らない。最終ストレートでは1車身ほど前に出た佐藤が先着。優勝へあと1勝となる。

2本目は佐藤が後ろでスタート。後ろから何度か佐藤が仕掛けるが、その度にユアンがペースを合わせて前をキープし、残りは1周半。

佐藤がバンクの上部に上がって勢いをつけ、仕掛ようとするが、前ではユアンがフル加速していく。しかし傾斜を利用して一気にスピードを上げた佐藤が追い上げると、残り半周でユアンをかわして先頭。

そのまま相手を突き放してフィニッシュラインを1番に駆け抜けた。

この結果、佐藤がユアンをストレートで下しアジアのトップを獲得。2位はユアン・リイン(中国)。

3位決定戦は3本目までもつれ込んでの銅メダル争い。3本目は最終周回で太田が内側、グオが外側となり、両者並走の我慢比べとなる。

内側で粘りを見せた太田が、最後は車輪1つほど前に出てフィニッシュ。接戦となったが太田が銅メダルを獲得した。

順位 選手名 チーム
1位 佐藤水菜 日本
2位 苑丽颖 ユアン・リイン YUAN Liying 中国
3位 太田りゆ 日本

最終成績PDF

選手コメント

1/2 Page