銅メダル獲得 中野慎詞選手インタビュー
Q:レースを振り返っていかがですか?
積極的に動けとは言われたたんですが、決勝ともなるとそれも難しかったです。目の前にキンテロ選手が見えてたので、そこまで届けば良かったんですけど……それができなかったのが力不足だったなと思います。
Q:1回戦ではラブレイセン選手を差し、決勝ではラブレイセン選手をかわしました。
ラブレイセン選手のいるいないに関係なくレースを組み立てようと考えていました。強敵ではあるんですが、その辺りはうまく考えてレースができたのかなと思います。
Q:上手に「待つ」ことができたレースだったようにも思います。
無意識にやってて、考えてやってたことではなかったと思います。今はレース直後で記憶が曖昧なので、後でしっかり見直して、ジェイソン(・ニブレット短距離ヘッドコーチ)にアドバイスを貰いたいなと思います。
Q:今大会、出場種目はケイリンのみ。待ってる時間が長かったですが、その辺りはどうでしたか?
めちゃめちゃ長くて辛かったです!「あー、どうしよう、どんどん迫ってくるよ……」みたいな感じでめちゃめちゃ緊張しました。もう……疲れた〜!疲れました!休みたいです(笑)
ここまで怪我や落車が続いていて、気持ち的にも辛いところがあって、正直「もう無理なんじゃないかな」と思うタイミングもありました。でもネーションズカップの金メダルをきっかけに自信を取り戻して、トレーニングにも身が入るようになりました。その結果がここに出たと思うと、すごく良かったと思います。
太田海也選手インタビュー
とても苦しい世界選手権になりました。メダルを取りたい気持ちはあったんですが、全成績を通してパッとしない結果になってしまいました。チームに申し訳ないですし、もっともっとやれたんじゃないかとも思います。
Q:準決勝はかなり分厚いメンバーでした。
世界選手権の準決勝となれば、どちらの組になっても死ぬほどキツいメンバーになることはわかっていました。そこでプレッシャーに負け、自分からオーバーピッチで踏んで行ってしまったことが敗因でした。
昨日(8月8日)調子が良かったので自分の力を過信してたと思います。もうちょっと冷静にレースができたら良かったです。もっとレース勘をつける必要があったと反省しています。
Q:長丁場ということで、疲労もあった?
いえ、疲労は特にありません。気持ちの面で慎詞よりちょっとだけメダルに遠かったのだと思います。
Q:養成所の同期でナショナルチームでもずっと一緒にやってきた中野選手のメダルは、どう感じますか?
慎詞が決勝に乗った段階で「絶対メダルを獲れる」と思ってレースを見ていました。僕としてはすごく悔しいですし、うまく言葉にできないですけど……必ず僕もメダルを獲れるよう、次の大会では頑張りたいと思います。ライバルの慎詞がメダルを獲って、本当に良い刺激になっています。
Q:自分の力を出し切れましたか?
全体を通して、今の力を出し切れたとは思います。でももっと成長できる感覚もあるので、一歩一歩進んでいくしかないかなと思います。
Q:パリオリンピックまであと1年。これからの課題はなんでしょうか?
最低条件として決勝に上がりたかったですが、それが今回叶わなかったのは準備段階で間違えてることがたくさんあったのかなと思います。やってきたことが積み上がっていることは確かだと思います。あとはレースに向かっての調整の仕方、自分がパフォーマンスを発揮できるように準備することができればもっと良い結果が出るんじゃないかと思います。