2023世界選手権・グラスゴー大会。現地時間8月8日、9日に行われるのは男子ケイリン。

中野慎詞と太田海也の若手2人で臨んだレースは、どちらも勝ち上がりに相応しい走りで1回戦を突破することに成功した。強豪たちを下して2回戦に進出を決めた中野と太田のレースをお伝えする。

男子ケイリン1回戦

3連覇中のハリー・ラブレイセン(オランダ)、2017年の覇者、アジズルハスニ・アワン(マレーシア)、表彰台常連のマシュー・グレーツァー(オーストラリア)、スプリント種目で銀メダルを獲得したニコラス・ポール(トリニダード・トバゴ)、日本からは2023ネーションズカップ第2戦で金メダルの中野慎詞、同大会で銅メダルの太田海也など、各国から28人の強豪が集結した。

ニコラス・ポール, PAUL Nicholas, TTO, 男子ケイリン 1回戦, MEN Elite Keirin 1st Round, 2023世界選手権トラック グラスゴー, 2023 UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS TRACK Glasgow, Great Britain

ニコラス・ポール

マシュー・リチャードソン, RICHARDSON Matthew, 男子ケイリン 1回戦, MEN Elite Keirin 1st Round, 2023世界選手権トラック グラスゴー, 2023 UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS TRACK Glasgow, Great Britain

マシュー・リチャードソン

今大会は2日に分かれてレースが実施され、現地8日に1回戦と敗者復活戦、9日には2回戦、準決勝、決勝&7-12位決定戦が行われる。

日本発祥のオリンピック種目ケイリンでの悲願の金メダル獲得に向けて強化してきた日本チームは、2018年から5年連続で銀メダルを獲得中(河端朋之、新田祐大、脇本雄太、佐藤水菜×2、記載順に獲得)だが、今年はどうなるか。

世界チャンピオンとの僅差の勝負

まずは中野慎詞が臨む1回戦。2着までが2回戦へと勝ち上がりを決める。

メンバーと並びは以下の通りとなった。

ジャック・カーリン(イギリス)
ミカイル・ヤコフレフ(イスラエル)
中野慎詞
ムハマド リトワン・シャローム(マレーシア)
ハリー・ラブレイセン(オランダ)

レースは残り3周となりペーサーが退避。誰もが最後尾のラブレイセンを注意しながらレースは進む。

残り2周を切る前に動いたのは中野。同時に最後尾からラブレイセン、2番手のヤコフレフも動き出す。先頭に出たのはヤコフレフ。

立ち上がりが遅れたのか、中野を前に出したくなかったのか、2番手のカーリンは中野の加速に合わせる。中野は前に出られず、カーリンの後輪につけて最終周回へ。

カーリンが外に出てヤコフレフをかわしていき、先頭へ。そして中野も前へと上がっていく。最終コーナーを抜けてカーリンが抜け出すと、外からは中野、そして大外からはラブレイセンがフィニッシュラインに向けて踏み込んでくる。

1着はカーリン、2着は中野とラブレイセンの僅差で写真判定となったが、中野が先着。

強豪が集う1回戦を突破した。

2周先行の2着 強さを見せた太田

太田海也の1回戦は以下の通りの並びとメンバーとなった:

太田海也
ケビン・キンテロ(コロンビア)
ジャイ・アングスタサウイット(タイ)
マシュー・リチャードソン(オーストラリア)
ニコラス・ポール(トリニダード・トバゴ)

レースは残り2周を切ると、先頭の太田が全開で加速していく。最終周回でキンテロが太田に並びかけるが、並走しながら両者が駆け抜けていき、最後はキンテロが太田を差してワンツーフィニッシュを決めた。

中野、太田の両者は2回戦に進出。決勝までのレースは現地9日17時30分(時差8時間)からスタートするトラック競技の最終日に実施される。

1回戦結果PDF

2回戦スタートリスト

選手インタビュー

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