トラック世界選手権に初めての出場となった酒井亜樹が、8月4日に500mタイムトライアルに出場し21位となった。前半は快速に飛ばし、後半にタイムを落としたが、未来を期待させる走りを見せた。

女子500mTT

『2023世界選手権』グラスゴー大会(トラック)は8月3日から8月9日で実施中。現地4日、大会2日目には500mタイムトライアルが行われ、日本から酒井亜樹(HPCJC)が出場した。

前日のチームスプリントで世界新を記録したドイツチームのメンバーを中心に世界から精鋭が26人エントリーした。

予選

酒井は全13組中の6組目に出場。

1周目を19秒278、最終周回を34秒966として、暫定9位でフィニッシュした。

しかし強豪ひしめくメンバーが酒井のスタート後に次々と好タイムを出し、酒井の最終結果は21位となった。予選トップはエマ・ヒンツェ(ドイツ)で32秒850。

エマ・ヒンツェ, HINZE Emma, GER, 女子500mTT 予選, WOMEN Elite 500m Time Trial Qualification, 2023世界選手権トラック グラスゴー, 2023 UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS TRACK Glasgow, Great Britain

エマ・ヒンツェ

酒井が持つ現日本記録は34秒273。このタイムから考えると今回はタイムを落とす形となったが、2023年5月の全日本でトラック競技にデビューし日本記録を更新、アジア選手権では2回(予選&決勝)で更に2回の記録を更新するなど、著しい成長を見せている。

予選結果PDF

決勝

ジャン・ユールー, JIANG Yulu, CHN, 女子500mTT 予選, WOMEN Elite 500m Time Trial Qualification, 2023世界選手権トラック グラスゴー, 2023 UCI CYCLING WORLD CHAMPIONSHIPS TRACK Glasgow, Great Britain

ジャン・ユールー(中国)

決勝には8人の選手が出走。うち3人が中国、3人がドイツの選手だ。

次々と更新されていくタイムに会場は大盛り上がりとなり、最終走者のヒンツェが暫定首位の選手を上回るパフォーマンスを発揮。自身にとって今大会2個目となる金メダル獲得となった。

選手名 チーム タイム
1位 エマ・ヒンツェ HINZE Emma ドイツ 32.820
2位 クリスティーナ・クロナン CLONAN Kristina オーストラリア 32.956
3位 リー ソフィー・フリードリッヒ FRIEDRICH Lea Sophie ドイツ 33.134

決勝結果PDF

「座ってからが課題」酒井亜樹インタビュー

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