自転車競技の多数種目が一斉に開催されている『2023世界選手権グラスゴー大会』。大会開幕日の8月3日には男子スクラッチが実施され、日本代表として出場した窪木一茂が、2年連続となる2回目の銀メダルを獲得した。
男子スクラッチ
2023年8月3日、イギリス・グラスゴーで『2023世界選手権』が開幕し、初日に男子スクラッチが行われた。レースに出場したのは世界各国から24人。日本からは2022年に、この種目で銀メダルを獲得した窪木一茂が出走。世界からは前回大会王者のディラン・ビビック(カナダ)、地元イギリスのウィリアム・ティドボールなどがエントリー。
レースは60周15kmの戦い。男子特有のハイスピードで周回を重ねていく選手たち。中盤、そして終盤にはアタックが散発し、2人の選手が約半周の差を得て、勝負は最後の5周へ。
集団がスピードを上げながらの、残り3周。窪木は集団内の3番手、絶好の位置で最後の勝負を待つ。
残り2周を前に一気に後方から前に出てきたのは、ロイ・エイフティング(オランダ)。
前からエイフティング、ドノヴァン・ゴロンダン(フランス)、窪木、ティドボール(イギリス)の順。しかし残り1周を前にティドボールが外から位置を上げて2番手に出ると、窪木は4番手となって最終周回へ。
最終周回で先に逃げていた2人を捕らえた集団は、2番手だったティドボール、そして窪木が最後の半周で仕掛けていく。
集団内最終ストレートでは、ティドボールと窪木が抜け出した形になったが、窪木はティドボールを捕まえることが出来ない。
1着はティドボール、窪木は自転車1つほどの差で2着フィニッシュとなった。3着は最後に窪木の勢いを利用して位置を上げたツーア・デンス(ベルギー)。
窪木は最終成績を2位とし、2年連続2回目の世界選手権で銀メダルを獲得を果たした。
選手名 | チーム | ||
1位 | ウィリアム・ティドボール | TIDBALL William | イギリス |
2位 | 窪木一茂 | 日本 | |
3位 | ツーア・デンス | DENS Tuur | ベルギー |