『2023アジア選手権トラック』マレーシア大会が2023年6月14日から19日で開催されている。6月16日、大会3日目には女子スプリントの準決勝と決勝が行われ、太田りゆと佐藤水菜、日本人同士の頂上対決となった決勝戦を太田が制して、2023年のアジアトップに上り詰めた。

優勝は太田りゆ、銀メダルに佐藤水菜、そして3位決定戦では梅川がジャン・ユールー(中国)を下して銅メダルを獲得。表彰台を日本人が独占する結果となった。

大会2日目の6月15日に準々決勝まで実施し、16日行われた女子スプリントの準決勝と決勝。準決勝のカード以下の通りとなった。

第1組:太田りゆ vs 梅川風子

第2組:佐藤水菜 vs ジャン・ユールー(中国)

太田vs梅川

太田と梅川のレースの1本目。太田が前、梅川が後ろで進むレースは、位置関係が変わらないまま最終周回へ。3コーナー付近で梅川が外から攻めるが、太田が並びかけることを許さず先着。2本目も太田が先行する形で2本を先取して決勝進出を決めた。梅川は3位決定戦へ。

佐藤vsジャン

佐藤とジャン・ユールーのレースの1本目。最終周回で佐藤が後ろから仕掛けていくと、残り半周で並びかけ、完全にジャンを抜かす形で力の差を見せて先着。2本目は前で佐藤がスピードを上げていくと、ジャンが並びかけることが出来ずに佐藤がフィニッシュラインへ。ジャンをストレートで下して、佐藤が決勝へと進む結果となった。

準決勝結果PDF

太田vs佐藤の頂上決戦

1本目は太田が前、佐藤が後ろでレースがスタート。バンクの上部を走ってスピードを上げていく佐藤に対し、4~5車身程度の間隔を保ちながらペースを合わせる太田。両者の間隔が詰まらないまま、レースは最終周回へ。残り200mを切ると、一気に差を詰めていく佐藤だが太田も内側で粘り、迎えた最終ストレート。両者がほぼ同時にフィニッシュラインを通過するが、僅かに太田が先着する結果となった。

2本目は佐藤が前、太田が後ろでスタート。様子を見ながら進むのかと思われたが、半周を過ぎたところで太田が前へと位置を上げる。1本目と同じく太田が前、佐藤が後ろとなるとレースはどんどんスピードが上がっていく。1本目と違うのは2人の距離で、2~3車身ほどの間隔で最終周回へ。前で逃げる太田と佐藤の差で徐々に縮まっていくが、最後は太田が逃げ切り先着。頂上決戦は太田が制して2年連続2回目のアジアチャンピオンの座を得た。

銅メダルはストレートで梅川が獲得

1本目はジャン・ユールーが逃げての最終周回。梅川が最終ストレートで追い込み先着となる。2本目は早目に仕掛けた梅川がジャン・ユールーを引き離すと、そのまま大差でフィニッシュ。ストレートでジャン・ユールーを下し、銅メダルを獲得した。

太田が優勝、佐藤が2位、そして梅川が3位となり、日本人が表彰台を独占する結果となった。

最終結果PDF

「優勝するために来た」選手インタビュー

1/2 Page