男子チームスプリント(最大8枠・各国1枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | オーストラリア | 3075 |
2位 | オランダ | 2955 |
3位 | フランス | 2580 |
4位 | イギリス | 2407.5 |
5位 | ドイツ | 2066.25 |
6位 | 中国 | 1980 |
7位 | ポーランド | 1972.5 |
8位 | 日本 | 1860 |
—–出場権獲得ライン—– | ||
9位 | チェコ | 1785 |
10位 | イタリア | 1530.75 |
オセアニア選手権やネーションズカップ第3戦で結果を残したオーストラリアや中国がポイントを伸ばし、日本は前回の7位から1つ順位を下げている。
チームスプリントでは『2023アジア選手権トラック』で優勝した場合、675ポイントが獲得できる。現在上位に位置しているのは、中国を除き既に大陸選手権を終えた国々。
本種目では「上位8位の国に対し、1チーム分の出場枠」が与えられるため、アジア選手権で好成績を残すことができれば、より余裕を持てる位置へジャンプアップすることができる。
男子スプリント(最大30枠・各国最大2枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ★オランダ | 2050 |
2位 | ★ポーランド | 1725 |
3位 | イスラエル | 1697.5 |
4位 | ★オーストラリア | 1570 |
5位 | ★フランス | 1400 |
6位 | ★日本 | 1360 |
7位 | トリニダード・トバゴ | 1200 |
8位 | ★イギリス | 1195 |
9位 | ★中国 | 1120 |
9位 | マレーシア | 1120 |
★=チームスプリント8位以内の国
男子ケイリン(最大30枠・各国最大2枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ★オーストラリア | 1850 |
2位 | ★オランダ | 1610 |
3位 | マレーシア | 1440 |
4位 | ニュージーランド | 1405 |
5位 | ★ドイツ | 1385 |
6位 | ★フランス | 1355 |
7位 | イスラエル | 1292.5 |
8位 | ★日本 | 1280 |
9位 | スリナム | 1200 |
10位 | コロンビア | 1080 |
★=チームスプリント8位以内の国
男子短距離まとめ
チームスプリントで出場枠を獲得した上位8ヵ国は、スプリントとケイリンにも出場枠が与えられる(上記の表においては★マークで示した国がそれにあたる)。日本(男子)はネーションズカップ全3戦終了時点で8位。この順位を保持できれば最大人数でオリンピックに挑むことができる。
ケイリン・スプリントは安全圏
なおチームスプリントの出場枠を獲得した国を除き、スプリント・ケイリンのオリンピックランキングで上位7位の国には、各種目の出場枠を1つずつ獲得することができる。この方法でスプリントの枠を取った場合はケイリンにも1人出場が可能で、逆もまたしかり。この2種目はセットなのだ。
日本はこの出場枠獲得方法においては、両種目で余裕の圏内に入っている。
ということで、男子短距離チームは
・現状は男子チームスプリントの出場圏内
・アジア選手権のチームスプリントで好成績を残せれば、さらに安全圏内へ入れる
・仮に日本が男子チームスプリントで8位以内から陥落したとしても、ケイリン・スプリントでは安全圏
となる。なおスプリント・ケイリンの個人種目では2023年の大陸選手権を控えたアジア、パン・アメリカ諸国が上位にランクインしている。本2種目では安全圏内に位置している日本だが、アジア選手権でもしっかり好成績を残し、余裕をキープしながら『2023世界選手権トラック』へ挑みたい。
女子チームスプリント(最大8枠・各国1枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ドイツ | 2955 |
2位 | イギリス | 2467.5 |
3位 | 中国 | 2280 |
4位 | オランダ | 2280 |
5位 | ポーランド | 2272.5 |
6位 | フランス | 2246.25 |
7位 | メキシコ | 1980 |
8位 | ニュージーランド | 1867.5 |
—–出場権獲得ライン—– | ||
9位 | ベルギー | 1578.75 |
10位 | カナダ | 1620 |
11位 | 日本 | 1260 |
女子スプリント(最大30枠・各国最大2枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ★ドイツ | 1890 |
2位 | ★イギリス | 1845 |
3位 | ★フランス | 1760 |
4位 | ★オランダ | 1457.5 |
5位 | ベルギー | 1355 |
6位 | イタリア | 1310 |
7位 | ★ニュージーランド | 1290 |
8位 | カナダ | 1280 |
9位 | コロンビア | 1240 |
10位 | オーストラリア | 1205 |
11位 | 日本 | 1120 |
12位 | メキシコ | 968 |
13位 | ポーランド | 911.5 |
14位 | 中国 | 880 |
★=チームスプリント8位以内の国
女子ケイリン(最大30枠・各国最大2枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ★ドイツ | 1890 |
2位 | ★フランス | 1635 |
3位 | 日本 | 1600 |
4位 | ★ニュージーランド | 1565 |
5位 | ★オランダ | 1480 |
6位 | ★イギリス | 1445 |
7位 | ベルギー | 1417.5 |
8位 | オーストラリア | 1410 |
9位 | コロンビア | 1200 |
10位 | イタリア | 1127.5 |
★=チームスプリント8位以内の国
女子短距離まとめ
男子短距離と同じく、チームスプリント上位8ヵ国はスプリント・ケイリンの枠も獲得できるレギュレーション。日本チーム(女子)はチームスプリントでの枠圏内から外れているが、『2023アジア選手権トラック』の成績次第では食い込むこともあり得なくはない。
ケイリン枠は余裕、スプリントは油断大敵
個人種目ではケイリンが全体の3位で安全圏。佐藤水菜の2大会連続金メダルが順位上昇に寄与した。一方のスプリントでもチームスプリント出場国を除いた7枠のうち6位で出場圏内。しかし7位以降には大陸選手権を控えている国もランクインしているため、アジア選手権では確実に表彰台を獲得したいところだ。
ということで、女子短距離チームは
・ケイリンは安全圏
・スプリントは出場圏内だが、アジア選手権でよりポイントを上積みしたい
・チームスプリントではアジア大陸タイトルを獲得し、出場圏内に入りたい
といったところだ。
男子チームパシュート(最大10枠・各国1枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | デンマーク | 3875 |
2位 | イギリス | 3690 |
3位 | ニュージーランド | 3450 |
4位 | フランス | 3440 |
5位 | オーストラリア | 3300 |
6位 | イタリア | 3140 |
7位 | ドイツ | 2745 |
8位 | ベルギー | 2710 |
9位 | スイス | 2300 |
10位 | カナダ | 2080 |
—–出場権獲得ライン—– | ||
11位 | 日本 | 1760 |
チームパシュートでは上位10位の国に出場枠が与えられる。日本は1つ順位を下げ、出場枠獲得ラインへあと一歩の位置。
しかし上位10カ国は全て2023年の大陸選手権を終えている国々。『2023アジア選手権トラック』のチームパシュートで優勝することができれば900ポイントが加算され、出場圏内へ入ることができる。
チームパシュートで枠を獲得すると、マディソンへの出場権も獲得することができる。アジア選手権では現アジアチャンピオンである日本チームの連覇に期待したい。
男子マディソン(最大15枠・各国1枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ★ドイツ | 4100 |
2位 | ★ニュージーランド | 3460 |
3位 | オランダ | 3330 |
4位 | ポルトガル | 3315 |
5位 | ★フランス | 2880 |
6位 | ★ベルギー | 2870 |
7位 | ★イタリア | 2730 |
8位 | ★イギリス | 2540 |
9位 | スペイン | 2505 |
10位 | ★デンマーク | 2351 |
11位 | 日本 | 2240 |
12位 | オーストラリア | 2074 |
★=チームパシュート10位以内の国
マディソンの出場枠は最大15。チームパシュートの出場10ヵ国に加え、チームパシュートで枠を獲得していない国のうちから上位5位の国が出場権を獲得できる。
日本は現状維持の11位だが、チームパシュートで出場枠を獲得できていればこの種目でもオリンピックに出場が可能。仮にチームパシュートで枠にあぶれたとしても、マディソンの出場枠獲得圏内には入っている。
さらにマディソンで枠を獲得すると、オムニアムの枠も獲得することができる。
男子オムニアム(最大22枠・各国1枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ●フランス | 2050 |
2位 | ●ドイツ | 1697.5 |
3位 | ●オランダ | 1532.5 |
4位 | ●ニュージーランド | 1525 |
5位 | ●スペイン | 1515 |
6位 | ●デンマーク | 1447.5 |
7位 | ●ベルギー | 1350 |
8位 | ●イギリス | 1280 |
9位 | ●イタリア | 1269 |
10位 | ●ポルトガル | 1265 |
11位 | ●日本 | 1040 |
12位 | ●オーストラリア | 962 |
13位 | ●カナダ | 840 |
14位 | ●スイス | 786.5 |
15位 | オーストリア | 731 |
●=マディソン出場枠獲得圏内の国
マディソンの出場枠を獲得した15ヵ国は、オムニアムでも1枠を獲得できる。それらを除いた上位7ヵ国を加え、22枠が最大出場枠数。
日本はマディソンなどで出場枠を獲得できそうだが、仮にあぶれたとしてもオムニアムには確実に出場できそうだ。
男子中長距離まとめ
チームパシュートで枠を取れればマディソンに、マディソンで枠が取れればオムニアムに……とややこしい構造になっている中長距離の出場枠獲得レギュレーション。
チームパシュートに期待したい
日本の男子中長距離チームは
・チームパシュート枠圏内まであと一歩、アジア選手権で逆転可能
・マディソンはちょっとギリギリだが、アジア選手権次第では安全圏も期待できる
・オムニアムは余裕そう
といったところ。
ネーションズカップ全3戦ともにチームパシュートが不発で終わっている日本チームだったが、5月の全日本選手権では3年ぶりに日本記録を塗り替えている。アジア選手権、世界選手権でも勢いを保ったまま好成績を狙いたい。
女子チームパシュート(最大10枠・各国1枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ニュージーランド | 3850 |
2位 | イギリス | 3780 |
3位 | フランス | 3715 |
4位 | ドイツ | 3440 |
5位 | オーストラリア | 3140 |
6位 | イタリア | 3050 |
7位 | アイルランド | 2950 |
8位 | カナダ | 2320 |
9位 | アメリカ | 2160 |
10位 | ポーランド | 2140 |
—–出場権獲得ライン—– | ||
11位 | スイス | 1897 |
12位 | 日本 | 1840 |
『2023ネーションズカップ第1戦』で日本新記録を出し、最終6位で大会を終えた日本。しかし第2戦は不参加、第3戦は予選敗退となり現状12位。
しかし男子同様、『2023アジア選手権トラック』の結果次第では出場圏内へランクインすることも十分に可能な位置だ。
女子マディソン(最大15枠・各国1枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ★フランス | 3850 |
2位 | デンマーク | 3670 |
3位 | ★イギリス | 3540 |
4位 | ★ニュージーランド | 3380 |
5位 | ★イタリア | 3280 |
6位 | ベルギー | 3075 |
7位 | オランダ | 2815 |
8位 | ★ドイツ | 2700 |
9位 | ★オーストラリア | 2362 |
10位 | スイス | 2290 |
11位 | ★ポーランド | 2201 |
12位 | ★アイルランド | 2102 |
13位 | ★アメリカ | 1920 |
14位 | スペイン | 1717 |
15位 | 日本 | 1600 |
★=チームパシュート10位以内の国
マディソンの出場枠は最大15。チームパシュートの出場10ヵ国に加え、チームパシュートで枠を獲得していない国のうちから上位5位の国が出場権を獲得できる。
日本は現在6番目で、惜しくも出場枠の圏外。
女子オムニアム(最大22枠・各国1枠)
順位 | 国 | オリンピックポイント |
1位 | ●ニュージーランド | 2005 |
2位 | ●イギリス | 1890 |
3位 | ●フランス | 1732.5 |
4位 | ●デンマーク | 1577.5 |
5位 | ●イタリア | 1550 |
6位 | ●オランダ | 1435 |
7位 | ノルウェー | 1287.5 |
8位 | ●ベルギー | 1240 |
9位 | ●アメリカ | 1240 |
10位 | ポルトガル | 1145 |
11位 | ●アイルランド | 957.5 |
12位 | ●スイス | 928 |
13位 | ●ポーランド | 926 |
14位 | ●オーストラリア | 906 |
15位 | ●スペイン | 872.5 |
16位 | チェコ | 826.5 |
17位 | エジプト | 802 |
18位 | ●ドイツ | 714.5 |
19位 | リトアニア | 667 |
20位 | カナダ | 656 |
20位 | 南アフリカ | 613 |
21位 | 日本 | 584 |
●=マディソン出場枠獲得圏内の国
オムニアムではマディソンの出場枠を獲得した15ヵ国に、それらを除いたランキング上位7ヵ国を加え、最大22ヵ国が出場枠を獲得できる。日本は現在8番目で、惜しくも出場枠の圏外。
女子中長距離まとめ
男子と同じくチームパシュートで枠が取れれば一安心な中長距離のレギュレーション。単体で見た場合、マディソン・オムニアムは、あと1つ順位を上げれば出場圏内。
アジア選手権の結果次第
ネーションズカップ全3戦では好成績を残せていないものの、少しずつポイントを積み重ね、全3種目において出場圏が見える位置に立っている女子中長距離チーム。
アジア選手権で各種目の表彰台を獲得できれば、全種目で出場圏内へランクインすることも可能だ。
「アジア選手権」は6月14日から開幕
『2023アジア選手権トラック』は付与されるオリンピックポイントが比較的低いものの、現在の日本チームにとっては、多くの種目で出場圏内入りを可能にする”力を秘めた”大会と言える。非常に重要な一戦だ。
【大会別】獲得可能な最大オリンピックポイント数(個人種目)
大会 | 1位のUCIポイント | 加算対象 | 係数 | 最大獲得ポイント |
大陸選手権 | 600 | 2大会 | ×0.75 | 900 |
ネーションズカップ | 800 | 4大会 | ×1 | 3200 |
世界選手権 | 1000 | 1大会 | ×1.5 | 1500 |
※ネーションズカップは年3戦のうち2つ(1シーズンにつきベスト順位2つ、選考期間(2シーズン)の合計4つ分の順位)がポイントランキングに反映される。
前年(2022年)のアジア選手権では14種目で金メダル獲得を果たした日本チーム。マレーシアにて6月14日〜19日に開催される『2023アジア選手権トラック』での活躍にも期待したい。
本大会の出場選手や配信情報などは、分かり次第お伝えしていく。ぜひご注目いただきたい。