男子1kmTT
苦痛を味わうこの種目には22人が出場。現役のナショナルチームメンバーは出場せず、新山響平(チームブリヂストンサイクリング)を筆頭に実業団チームの選手たち、及び大学生のエントリーとなった。
一走ごとに苦悶の表情でバンクを降りていく選手たち。
相手のタイムはもちろんのこと、自分の敵は呼吸が難しくなるほどの無酸素運動に加え、脚に襲ってくる乳酸との戦いでもある。
場内が沸きあがったのは終盤に出走した中石湊のタイム。2022ジュニア世界選手権3位の実力を持つ中石のタイムは1分1秒307。4人を残して暫定トップとなる。
次いで出走したのは伊藤京介(日本大学)。伊藤のタイムは1分02秒863と中石には届かず暫定2位となった。
そして苦しむ姿……
1kmタイムトライアル
その後⑥
Dead walk of the day🥹
伊藤京介選手#全日本トラック#1kmタイムトライアル pic.twitter.com/JHnHKOENU4
— HPCJC (@japanhpc) May 15, 2023
次に走った村田祐樹は1分02秒766で暫定3位。
しかし、ラストから2番目となった市田龍生都(中央大学)が走るとタイムは1分01秒040。中石の記録を塗り替えて最終走者、競輪でS級S班の新山響平の走りを待つ。
市田が待つ中、最終走者として走った新山のタイムは1分02秒454。
この種目を市田が制し、自身初の1kmタイムトライアル日本チャンピオンの称号を手にした。
1kmタイムトライアル
その後⑤
優勝者 市田龍生都選手🥇
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順位 | 選手名 | チーム | タイム |
1位 | 市田龍生都 | 中央大学 | 1:01.040 |
2位 | 中石湊 | 北海道自転車競技連盟 | 1:01.307 |
3位 | 新山響平 | TEAM BRIDGESTONE Cycling | 1:02.454 |
優勝:市田龍生都選手インタビュー
チャンピオンジャージに袖を通して、感慨深いです。自分の記録更新と59秒台を狙っていたので、優勝した実感のない中、嬉しいという気持ちがだんだん来ています。
今年で大学生活は最後。中央大学として活躍できる最後の年として、勝負の気持ちできました。全日本チャンピオンなので、大学内では1kmTTで負けないよう頑張ります。直近の目標はインカレでの総合優勝です。また卒業後は競輪選手養成所に入るつもりです。
全日本トラック前に振り返る、各種目の日本記録一覧(エリート・ジュニア・パラサイクリング)/『2023全日本選手権トラック』5月12日〜15日