5月14日『2023全日本選手権トラック』の開催3日目。男子選手26人がエントリーした男子ケイリンが実施され、太田海也が日本チャンピオンのジャージに袖を通した。チームスプリント、スプリントに続き今大会3冠を果たした太田の勝利のドラミングが再度披露される結果となった。

ケイリンのルール

日本の競輪から発祥したオリンピック種目。ペーサー離脱後にスプリント勝負が展開され、最初にフィニッシュした人が勝ち。日本の競輪と違ってラインなどの連携は認められていない。

男子ケイリン

楽天Kドリームスに所属するナショナルチームのメンバー、大学生など26人が出走。競輪でS級S班の脇本雄太(チームブリヂストンサイクリング)、と新山響平(チームブリヂストンサイクリング)も参戦した。

1回戦リザルトPDF

敗者復活戦リザルトPDF

準決勝は2組、合計12人の戦い。3着までが決勝進出を決める。

1組

山﨑賢人(チーム楽天Kドリームス)
太田海也(チーム楽天Kドリームス)
中野慎詞(チーム楽天Kドリームス)
寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス)
伊藤京介(日本大学)
中石湊(北海道自転車競技連盟)

レースは2周を切って、寺崎、中石、伊藤、中野、山﨑、太田の順。4番手からの中野が仕掛けていくと残り1周で先頭へ。山﨑と太田が外から上がっていくが、中野が逃げ切って先着。2着、3着争いは寺崎、太田、山﨑が横並びでゴールラインを駆け抜けた。

判定の結果、2着は太田、3着に寺崎、4着に山﨑。中野、太田、寺崎は決勝へ、山﨑、中石、伊藤は7-12位決定戦周りとなった。

2組

脇本雄太(チームブリヂストンサイクリング)
新山響平(チームブリヂストンサイクリング)
小原佑太(チーム楽天Kドリームス)
阿部英斗(福岡県自転車競技連盟)
三神遼矢(日本大学)
村田祐樹(JPCA)

残り2周で村田、三神、新山、阿部、脇本、小原の順。隊列が変わらないまま残り1周を切り、新山が仕掛けると、前の2人を抜き去って先着。

2着争いは小原以外の4人が横並びでフィニッシュしたが、脇本、阿部、三神、村田の順番となった。新山、脇本、阿部が決勝へと上がるかと思われたがレース最後の200mで自身のラインを保持せず、結果として小原が失速したことから失格。三神の順位が繰り上がり、3着となって決勝進出となった。

準決勝リザルトPDF

決勝戦

決勝戦への出場は以下のメンバー。

中野慎詞(チーム楽天Kドリームス)
新山響平(チームブリヂストンサイクリング)
太田海也(チーム楽天Kドリームス)
脇本雄太(チームブリヂストンサイクリング)
寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス)
三神遼矢(日本大学)

寺崎、三神、脇本、中野、太田、新山の順で周回を重ねていく選手たち。ペーサーが退避してから仕掛けたのは2番手の三神と最後尾の新山。三神が先頭へ、そして新山も位置を上げていくと、新山にピタリと飛びついたのは太田。

残り2周で並びは前から三神、新山、太田となる。更にスピードを上げる新山は三神を追い抜き、残り1周半で先頭へ。

2番手には太田、距離が離れて3番手に三神、その後は寺崎、中野、脇本の順。新山が駆け抜けていき、先頭で最終周回へと入るが、勝負は最後の半周。

2番手の太田が加速すると一気に新山を抜き去り、単独でフィニッシュラインを駆け抜けた。2着には後方から最後に位置を上げた中野、3着には新山という最終結果。

太田は初日のチームスプリント、2日目のスプリントの2種目に加え、ケイリンでも優勝を果たし、今大会で短距離3冠を遂げ、勝利のドラミングパフォーマンスが飛び出した。

7-12位決定戦は最後に小原と山﨑のもがき合いとなったが、この勝負を小原が制して最終成績を7位とした。山﨑は8位。

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太田海也選手インタビュー

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