4種目が「競走距離変更」の対象に

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「競走距離変更」の趣旨

梶原悠未 KAJIHARA Yumi, JPN,Scratch, Women's Omnium, 2022 Track World Championships, Saint-Quentin-en-Yvelines, France

4種目で競走距離が変更され、”男女同一の競走距離”でレースが実施されることとなった。

UCIでは以前から、ジェンダー平等(Gender Equality)を信念の1つとして掲げており、今回の「競走距離変更」の理由もレース実施における”男女間の平等化”にある。

梅川風子, 太田りゆ, 佐藤水菜, 女子チームスプリント予選, WOMEN'S TEAM Sprint Qualifying 2023トラックネーションズカップ ジャカルタ, 2023 TRACK NATIONS CUP Jakarta, Indonesia

トラック競技ではこれまでもチームスプリントを男女とも3人制・750mに統一したり、UCI主催の国際大会では出場選手を男女平等に設定したりなど、競技ルールにおけるジェンダー平等の取り組みを積極的に行なってきた。

UCIが2024年パリ五輪からの出場選手数に男女平等化を発表 女子チームスプリントは3人制に

2025年1月1日から施行

トラック競技において新たな競走距離が適応されるのは、2025年1月1日以降。パリ2024オリンピックの翌年から変更となる。

従って変更対象の種目のうちタイムトライアル系の種目では、2024年12月31日までに打ち出された世界記録や国内記録が、ほぼ永久的に破られることのない正式記録となる。

UCI会長によるコメント「大きな前進を意味する」

ダビデ・ラパルティアン

フィリポ・ガンナ, GANNA Filippo, ITA,Finals, Men's Individual Pursuit, 2022 Track World Championships, Saint-Quentin-en-Yvelines, France

「トラック競技の複数種目にて競走距離の男女同一化がなされ、サイクルサッカー(Cycle-ball)では次回のUCI世界選手権にて女子トーナメントが実施されます。

これらは、自転車競技におけるジェンダー平等の取り組みに向けた大きな前進を意味するものであり、UCIがスポーツとガバナンスの両分野で掲げている信念に基づく取り組みでもあります」