『2023 UCIトラックネーションズカップ第3戦』カナダ・ミルトン大会最終日。最後まで盛り上がりを見せたのは男子マディソン。

日本ナショナルチームは奮闘も5位。
チームブリヂストンサイクリングも中盤までに見せ場を作って6位となった。

優勝は2回のラップを果たしたポルトガル。

男子マディソン

『2023 UCIトラックネーションズカップ第3戦』カナダ・ミルトン大会は4月20日~23日の日程で実施。大会最終日の23日には男子マディソンが行われた。

出場したのは予選を通過した18チーム36人。日本からは窪木一茂と今村駿介(ナショナルチーム)、橋本英也と兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)の2ペアがエントリーした。

マディソンエントリー表PDF

マディソンのルール

オープニングでレースに火をつける

200周、距離にして50kmで行われた男子マディソン。

最初のポイント周回はBEAT Cycling Clubが1着、そして2着にはチームブリヂストンサイクリングと、UCIトラックチームの2チームがレースに火をつける展開。2回目のポイント周回では完璧なタイミングで今村⇒窪木と交代した日本チームが1着となる。

しかしその直後、窪木が今村と交代したところで窪木の前でチェコの選手が落車し、避けることが出来なかった窪木も巻き込まれて落車してしまう。窪木は幸いにもレースに復帰できた。

5回目のスプリント周回で2着、3ポイントを加算した日本チームだったが、直後にまたも窪木が落車。窪木の復帰を待つ今村が粘って6回目のスプリント周回で3着2ポイントを得て、アクシデントを重ねながらも暫定3位と好位置で序盤のレースを走っていく。

7回目のスプリント周回ではチームブリヂストンサイクリングが1着。前半のレースは日本勢が活躍する形となった。半分となる100周を終えて日本は暫定3位、チームブリヂストンサイクリングが暫定7位。

暫定4位タイ

迎えた後半戦、チームブリヂストンサイクリングがポイントを積み重ねていく。11回目~13回目のポイント周回で7ポイントを獲得すると残り70周を切って日本ナショナルチームとチームブリヂストンサイクリングが15ポイントで並び、トップ3のイギリス、フランス、BEAT Cycling Clubに次いで暫定4位タイとなる。

レースが大きく動いたのは残り50周となる前。日本ナショナルチームとチームブリヂストンサイクリングを含む上位陣がアタックすると、一気にメイン集団を追い抜いてそれぞれが20ポイントを獲得。

残り45周でイギリス48ポイント、フランス45ポイント、BEAT Cycling Clubが40ポイント、日本ナショナルチームとチームブリヂストンサイクリングが35ポイント、ポルトガルが33ポイントとなる。

勝負を決めたアタック

勝負を決めたのは残り40周前のアタック。日本とポルトガルが集団から抜け出し、逃げていく。集団からどんどん離れていく日本とポルトガルだが、時間が経つにつれてポルトガルが単独で逃げる形となり、日本はフランス、BEAT Cycling Clubと共にポルトガルを追う追走集団へと入る。

しかし追走集団はポルトガルに追いつけずに、残り25周でポルトガルがメイン集団に追いつき、一気に20ポイントを加算して暫定トップへとジャンプアップすることに成功した。残り25周でのリードを守り切ったポルトガルがこの種目の優勝チームとなった。

2位、3位争いは最後まで熾烈な争いが繰り広げられ、BEAT Cycling Clubが2位、1ポイント差でフランス、更に1ポイント差でイギリス。

日本ナショナルチームは終盤にポイントを積み重ねたが、ポルトガルがジャンプアップしたことに加え、ポイント上位のBEAT Cycling Clubにマークされたことで高得点は奪えずにフィニッシュ。最終成績は5位。チームブリヂストンサイクリングは終盤にポイントを伸ばせず6位となった。

順位 チーム 選手名 ポイント
1位 ポルトガル イボ・オリベイラ
ユリ・レイタオ
ALVES OLIVEIRA Ivo M.
LEITAO Iur
61
2位 Beat Cycling Club ヨエリ・ハビック
ヴィンセント・ホペザック
HAVIK Yoeri
HOPPEZAK Vincent
56
3位 フランス トマ・ブダ
ベンジャミン・トマ
BOUDAT Thomas
THOMAS Benjamin
55
5位 日本 窪木一茂
今村駿介
45
6位 チームブリヂストンサイクリング 橋本英也
兒島直樹
35

男子マディソン結果PDF