『UCIトラックネーションズカップ第2戦』。

男子ケイリンでは中野慎詞が自身初となるネーションズカップ優勝、太田海也はチームスプリントの銅メダルに加えて今大会2個目となる銅メダルを獲得。寺崎浩平は最後は惜しくも届かず4位、山﨑賢人も勝ち上がりでパワーを発揮して活躍し10位の結果を得た。

『進撃の日本勢』の活躍をお伝えする。

男子ケイリン 日本人出場選手

『UCIトラックネーションズカップ第2戦』、大会3日目の3月16日には男子ケイリンが実施された。

この種目にエントリーしたのは総勢55人。日本からは4人が出場。

中野慎詞(ナショナルチーム)※日本チャンピオン
山﨑賢人(チーム楽天Kドリームス)
太田海也(ナショナルチーム)
寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス)※アジアチャンピオン

第1戦からは小原佑太⇒太田海也とメンバー変更が行われた。第1戦で勝利した世界最強のスプリンターと称されるハリー・ラブレイセン(オランダ)、第1戦で銅メダルのミカエル・ヤコフレフ(イスラエル)など強豪も名を揃える。

勝ち上がりは1回戦⇒(敗者復活戦)⇒準々決勝⇒準決勝⇒決勝の順。

1回戦:日本勢全員が快勝

1回戦は2組に中野、3組に太田、8組に寺崎、10組に山﨑となる。

中野、寺崎、山﨑は他の選手たちを千切っての大勝、太田は先行逃げ切りと、それぞれの組で1着となって準々決勝進出を決めた。

1回戦結果PDF

準々決勝:消えた世界王者

4着までが勝ち上がりとなる準々決勝。

第1組の山﨑は王者ハリー・ラブレイセン(オランダ)と同組となる。レースは残り1周半を切って5番手の位置から駆けあがっていく山﨑。一気に加速して全員を突き放して1着フィニッシュを遂げた。

一方で3番手から4番手辺りにいた王者ラブレイセンは、囲まれるような形で前に出ることが出来ず、5着で入線。なんと王者が準々決勝で姿を消す結果となった。

第2組の中野は最終周回を前に2番手から仕掛けると、一気に先頭へ。残りの1周を難なく逃げ切り、1着で準決勝へ勝ち上がった。

太田と寺崎は同組の第3組。レースは太田が先頭で残り2周へ。先頭で逃げ切りを図る太田が加速すると、スピードが上がって隊列は一列棒状となる。太田、カルム・サウンダース(ニュージーランド)、ジャック・カーリン(イギリス)、寺崎の順で残り1周。最後まで先頭でスピードを落とさず逃げる太田を誰も捕まえることができず、太田が先着。後続も並び通りにフィニッシュラインを駆け抜け、寺崎は4着。日本勢は全員が準決勝に勝ち上がる結果となった。

準々決勝結果PDF

準決勝

1/2 Page