男子中長距離は1位にセバスチャン・モラ(99ポイント/スペイン)、同じく同ポイントでクラウディオ・イムホフ(99ポイント/スイス)、3位にマティアス・ギルメット(93ポイント/カナダ)、そして開催国イギリスのマーク・スチュワート(87ポイント)。
中長距離は上位の選手全員に総合優勝のチャンスがある混戦状態で最終戦がスタートする。
ブフリの魅せ場 開催国の強さ【スクラッチ】
レースは上位陣がお互いをマークする形で進む。アタックしては吸収されていき、あっという間に残り2周を切る。
モラが先頭となって迎えた最終周回。マティエス・ブフリ(オランダ)とマーク・スチュワート(イギリス)がスピードを上げて追い上げ、観客は大盛り上がり。
※ブフリは2016リオ五輪ケイリン銀メダル、2020東京五輪チームスプリント金メダルメンバーの生粋のスプリンターだが、20202東京以降ロードレースに挑戦しているため、今回は中長距離での出場となった※
ブフリとスチュアートがモラをとらえてしまい、スチュアートが1着、2着にブフリ3着にオリバー・ウッド、4着にモラという着順となった。
クラウディオ・イムホフ(スイス)は7着として、モラに対して総合争いで4ポイント差と後手を踏む結果になってしまった。
Just listen to the @LeeValleyVP crowd for Mark Stewart Scratch Race win 🇬🇧 #UCITCL #TrackCycling pic.twitter.com/SuYrBc7GJ8
— UCI Track Champions League (@UCITCL) December 3, 2022
再びブフリ登場!そして結末は……同点!?
迎えたエリミネーション。レースはエリミネーション特有の盛り上がりをみせて、1人ずつ除外されながら集団の人数が減っていく。
総合トップを争うモラとイムホフは4人となった集団まで残り、最後の勝負を1対1で行うかと思われたが……
メンバーはモラ、イムホフ、ウッド、ブフリの4人。
除外周回ではブフリが遅れ気味となったが、フィニッシュラインを前に突然生き返ったかのように加速し除外を免れることに成功する。
そしてなんとこの時に除外されたのは単独で暫定トップとなっていたモラ。
次にイムホフが除外されれば、スクラッチで得た4ポイント差を守ることが出来るためなのか、それともブフリにエンターテイメント性を感じたのか、除外通告直後にブフリの背中を押して送り出す”チャンピオンズリーグらしい”瞬間も発生した(観客は大盛り上がり)。
そして次の除外周回でもブフリが後方から仕掛けていくと、更に盛り上がる場内。しかし、今度は届かずにブフリが除外されて残りは2人となる。一騎打ちとなった最後は、イムホフが開催国の選手に華を持たせる形でウッドが先着。
この種目をウッドが1位、イムホフが2位、ブフリが3位、モラが4位とした。
エリミネーションの結果により、モラとイムホフの総合ポイントが同数(125ポイント)となったが、着順によって順位が決まるため、男子中長距離の総合優勝はイムホフの手に渡った。
Once again, let's hear @LeeValleyVP for @olliewood95 win. Wow, you gave us goosebumps! 💪 #UCITCL #TrackCycling pic.twitter.com/ItjqkQ6ZAo
— UCI Track Champions League (@UCITCL) December 3, 2022