北九州市公営競技局長 三浦隆宏
公営競技のなかでも競輪はオリンピック競技でもあり、そこが強みです。今回のレースで結果を出した佐藤水菜選手があれだけ強くなったのは、やはりブノワさんであったり、ナショナルチームの指導によるものだと思います。
トレーニングだけでなく、身体ケアなど、体系立って出来るようになったので、強い選手がまた増えていくのかなと思います。
ジュニアで北九州市出身の垣田真穂さんがHPCJCでトレーニングを開始しており、我々もとても期待しています。
当面オリンピックを目指して頑張ると思いますが、将来的には競輪の世界にも入って活躍していただけると、そのあとに続く人も出てくると思います。そういった流れで競輪界がますます盛り上がることを願っています。
日本自転車競技連盟(JCF)強化委員長 中野浩一
北九州市が、HPCJCに対して多大な支援をしてくれました。私の地元である九州の競輪場が世界で戦う自転車競技選手の強化に対して理解をしていただき、このようなサポートを得られたことに深く感謝いたします。
選手強化は、選手やコーチはもちろん、メディカル、サイエンスといった裏方の部分との協力で成しえるものです。これにはお金がかかりますが、いただいた支援金はその部分を大きく支えてくれるものです。近い将来、こういった支援により強化された選手が、国際大会で表彰台にあがり、北九州メディアドームに凱旋することを思い描いています。
1シーズンで11個のメダルを獲得 日本自転車トラック競技を強化するハイ・パフォーマンス・センター(HPCJC)の活動と実績
HPCJCテクニカルディレクター ブノワ・ベトゥ
HPCJCに対して、ここまで多額の支援をしてくれた競輪場は、小倉けいりんがはじめてです。競輪は小倉で生まれたということもあり、小倉とHPCJCが競輪を通じて大きな繋がりを持ったということは、非常に象徴的なことだと思っています。
国際大会で良い成績を残すことだけではなく、強い競輪選手を育てるということも我々の大きな目的です。
ガールズグランプリトライアル・トパーズ競走を見てもらってもわかるように、上位1~4着の選手はHPCJC出身です。強い選手が素晴らしい競走をすれば、お客さんも楽しみになるし、売り上げも上がるでしょう。
自転車競技ファン、競輪ファンの方々には、小倉けいりんが「日本ナショナルチームを強くする」というイメージをきっと持っていただけると思います。こういったところで、競輪に対して恩返しができればいいなと思っています。