UCIトラックチャンピオンズリーグ第2戦、前回大会の女子中長距離チャンピオンのケイティ・アーチボルド(イギリス)が猛チャージを見せて総合順位を2位にまで上げることに成功した。内野艶和はスクラッチで14位、エリミネーションで17位の結果。短距離ではマーサ・バヨナ(コロンビア)が、勝利を得る種目は無かったものの、好成績をケイリンとスプリントで納めて暫定総合トップの座を得た。
およそ1か月の間に全5戦が行われ、総合結果で争われるUCIトラックチャンピオンズリーグ。第2戦が11月19日にドイツ・ベルリンで実施された。
女子中長距離は東京2020オムニアム金のジェニファー・バレンテ(アメリカ・32ポイント)が他を大幅に突き放して単独トップ、2位にはアニタ・ステンベルグ(ノルウェー)、リリー・ウィリアムズ(イギリス)、サラ・バンダム(カナダ)、タニア・カルボ(スペイン)が24ポイントで2位タイとなっており、上位争いは混戦状態。日本から出場している内野艶和は18位で0ポイント。
アーチボルドとバレンテのアタック成功 女子スクラッチ
女子スクラッチは序盤に前年のチャンピオン、ケイティ・アーチボルド(イギリス)が飛び出すと、その飛び出しを追ったのは暫定トップのジェニファー・バレンテ(アメリカ)。
2人は強力なタッグを組んで集団をぐんぐん突き放すと、1周追い抜きを成功させる。最終周回では、2人の着順によって1位が決まるのだが、アーチボルドが先行するとバレンテは追わず。この種目は1位アーチボルド、2位バレンテ、3位にはクロエ・モーラン(オーストラリア)となった。内野は集団後方で最終スプリントを終えて14位でフィニッシュ。
実力者が残った最後だが……女子エリミネーション
第1戦では最初にまさかの除外となったアーチボルドが、今回は終始集団の前方でレースを展開して最後まで残る展開。最後に残ったのはアーチボルドと暫定総合トップのバレンテ。
結果的にアーチボルドが1位になったものの、誰が、どこで、除外されたのか不可解な判定が多く、最後はバレンテとアーチボルドの白熱した1対1の勝負、とは成らなかった。
内野は2回目の除外周回で除外されてしまい、17位でこの種目を終えた。
第2戦を終えて、暫定トップは変わらずバレンテ(66ポイント)、2位にアーチボルド(60ポイント)がジャンプアップし(6位⇒2位)、3位はリリー・ウィリアムズ(43ポイント)、内野の順位は変わらず18位(2ポイント)。
We're back to normal in the elimination race! Last week, @_katiearchibald 🇬🇧got eliminated first, but not this time! 💪
She proved it was only a mistake and that she's still the best at this event. Being back to this level after such a tough season, chapeau Katie! 🎩#UCITCL pic.twitter.com/DdY7tnlkyE
— UCI Track Champions League (@UCITCL) November 19, 2022