2022世界選手権トラック。次のオリンピックの舞台フランスにて10月12~16日から実施された虹色のチャンピオンジャージを巡る戦いの最終種目となったのは男子エリミネーション。
ロードレース、トラックレースとどちらでも名を馳せているエリア・ビビアーニ(イタリア)、日本からは東京2020オリンピックのオムニアム種目で代表となった橋本英也など、24人が出場した。
エリミネーション ルール
2周に1回、最後尾の選手がレースから除外されていく。そのため、集団が少しずつ小さくなっていき、最後には1対1となるサバイバルレース。
橋本が落車、すぐに復帰するが……

レースは始まってすぐハイスピードとなって進む。集団前方2~3番手に位置してレースを展開する橋本。序盤の走りはメダル争いを期待させる内容だった。しかし8人が除外され、9人目の除外周回、ずるずると下がってしまった橋本だが内側で粘って、フィニッシュラインを通過。この直後にアルジェリアのヤシン・チャレルと接触して落車となる。
レースはニュートラル扱いとなって橋本らの復帰を待つ。そして橋本とチャレルが戻っていく。しかし次の除外周回では復帰した両選手が除外アナウンスを受けてしまう不思議な決定が行われる。
納得が出来ない両者は審判にアピールするも、判定は覆らず、橋本とチャレルはこの種目を16位タイとして終える形となった。
優勝争いはビビアーニ(イタリア)とコービン・ストロング(ニュージーランド)の戦い。最後はスプリントの形になるかと思われたが、残り2人になった直後に仕掛けたビビアーニがストロングを突き放して単独フィニッシュ。
イタリアのベテランスプリンターが虹色のアルカンシェルを獲得した。
優勝:エリア・ビビアーニ(イタリア)
2位:コービン・ストロング(ニュージーランド)
3位:イーサン・バーノン(イギリス)
16位タイ:橋本英也
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