決勝戦

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佐藤水菜選手インタビュー

Q:2年連続の銀メダル。今のお気持ちは?

率直に悔しいです。去年の倍以上悔しいです。

Q:どのような気持ちで今日を迎えましたか?

ケイリン種目は得意分野ですし、初戦(1回戦)で負けてしまって気持ち的には緊張や落ち込みがありました。でもうまく気持ちを切り替えて、決勝までは上がれていたと思います。決勝では道中も良い位置にいたし、「今年こそは」というもあって勝ちたったんですが、やっぱり彼女(フリードリッヒ)は強かったです。

Q:1回戦は大回りになってしまいましたね。

最近の競走が自分としては上手くいきすぎていた部分もありました。それで後手を踏んでしまった部分もあったので、自分の力を過信せずに積極的なレースをしないと、と切り替えることができました。それがうまく噛み合った感じです。

Q:1回戦で2着に入れたなかったことにより、敗者復活戦を1本余計に走ることになりましたが、体力的には?

回数を走るのも距離を踏むのも得意な方なので、むしろ周りより経験値が1本分多いと、プラスに捉えて走っていました。

Q:確かに1走ごとによくなっている感じがありました。

上がりタイムも自分の感覚も、右肩上がりになっていました。だからこそ悔しい部分はあります。

Q:決勝はどのような気持ちで臨みましたか?

「自分のやってきたことを信じて走るしかない」と思っていました。コーチからも「あとは足の力ではなく気持ちだ」とアドバイスをもらっていました。でも……向こうが一枚上手だったというか。彼女の得意パターンなレースだったので、そこで自分が倒せなかったからこそ、今後どうやって練習していこうかという糧になりました。

Q:1周近く外並走していましたが、その時の心境は?

記憶もあんまりないし、走っている時に周回版を見ている余裕もないのですが、残り1周の鐘を聞いてから「もっと加速して前に出たい」と思っていました。でも彼女も気持ちが強かったし、脚力もありました。

あとちょっと……あとちょっとですね!

あとちょっと頑張れていたらバック(※残り半周のこと)で前に出られたと思うし、今年こそはアルカンシェルを着れていただろうし。あとちょっとの差だな、と思います。

Q:去年と今年とで、「ちょっと」の差は違いますか?

去年は全然「ちょっと」じゃなかったです。去年の彼女はフィニッシュ前に後ろを見て勝ちを確信していました。今年は、バックまではもっと良い勝負ができていたと思います。

Q:ピットに戻って倒れ込んで、ものすごい悔しさを見せていましたが。

彼女は喜んでハンドルを叩いていましたけど、私はやっぱり悔しさでいっぱいでした。でもそれは自分が強くなっている証でもあるし、悔しいと思えたことは「勝てる気がしていた」ということでもあります。またネーションズカップも近いですし、切り替えて頑張っていきます。

Q:来シーズンからはオリンピックに向けた枠取り争いもスタートしていきます。来年に向けてどういうプランを考えていますか?

まずはチームスプリントで枠を取ることが1番です。チームスプリントのタイムを底上げして、3人でオリンピック出場を狙います。個人種目でいえば、スプリントはもうちょっと伸びるはずだし、ケイリンも「あとちょっと」と見えています。

もう一段階、ふた段階くらいレベルアップして、ワンシーズン頑張ります。

来年こそ日本の国旗を真ん中に立てて、日本の国歌を流したいと思います。

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