女子チームスプリントインタビュー
Q:1回戦で敗退という結果でしたが、予選では日本記録に近いタイム、1回戦では日本記録を更新しました。
梅川:1走としては19秒5台とか、それを切るタイムを出したいと思っていました。今回はタイムの出やすいバンクでしたので、もうちょっとスピードに乗せたかったなという部分はありました。でも全体で見ればタイムは伸びてきていますし、「この先」もあるのかなと思います。
太田:オリンピックの枠取りに向け「8位以内」が目標でしたので、まず予選で8位以内に入れてホッとしました。ただ私たちの目標は47秒台で走ることでした。目標には届きませんでしたが、0.6秒上がっているので、現実として届くラインに来た、私たちなりに頑張れたのかなと思います。次に繋がったと思います。
佐藤:お二方がベストコメントを言ってしまっているのですが(笑)、私は3走として2走からもらったスピードをいかに落とさず走り切るかが勝負で、自分の仕事はできたと思うし、チーム全体としても47秒台が見えてくる結果でした。次に向けて良いステップを踏めたと思います。
Q:去年は涙のインタビューでした。
佐藤:去年は終始涙が出ていたんです。今年は電光掲示板を見て「47秒台じゃないな」とは思ったんですが、でも48秒0のタイムを見た瞬間すごく達成感と「まだまだやれる」という手応えがあったので、すごく今前向きな気持ちです。
Q:梅川選手、20秒の壁を破った一番の要因はなんだったんでしょう?
梅川:私の場合、個人種目に出るのが厳しいという立場に立たされて、カナダ(ネーションズカップ第2戦、2022年5月)からここまで1走に専念したトレーニングをジェイソン(・ニブレットコーチ)に組んでもらっていました。それが一番の要因だと思います。
Q:19秒7のタイムを見た瞬間はどう思いました?
梅川:正直「悔しい」と思いました。そう思えたことも自分の成長だと思います。次のステップは19秒5を切ることです。
Q:次に日本チームとしてやるべきことは、どのようなことでしょう?
太田:第1走のタイムが速くなるというのは、第2・3走が苦しくなるということでもあります。2・3走がしっかりつないで、1走の頑張りを無駄にしないことが今後必要となることです。
Q:これでパリオリンピックも見えてきたのではないでしょうか?
太田:今回ニュージーランドが出てきていないことを踏まえると、安心しきれる順位とは言えません。ただ8位以内に入れたので、チームとして枠を取ることが不可能ではない、ということは見えたと思います。
Q:次の抱負を聞かせてください。
佐藤:次の大会ではしっかり47秒台で走り、ベスト8ではなくメダル争いに食い込んでいきたいです。
太田:一番若い子がメダルを目指すって言っているので(笑)私たちもその勢いに乗っていけるよう頑張ります。
梅川:チーム全体のバランスはすごく良いと思います。私は私の仕事を頑張っていきます。