43秒135という好タイムを出した日本チームだったが、失格により記録は幻となった。未来に向けた走りを見せた日本チームの男子チームスプリントの世界選手権の結果をお伝えする。
『2022世界選手権トラック』がフランス、パリ郊外のサン=カンタン=アン=イブリーヌで実施されている。初日の10月12日には、男子チームスプリントが実施された。世界各国から17チームが参戦したこの種目、日本からは長迫吉拓、太田海也、小原佑太の3人がチームを組んで世界に挑んだ。
予選 幻の記録
日本の出走は11番目、注目は長迫吉拓のタイムとなる。リオ五輪、東京五輪とBMXレーシング日本代表として活躍してきた長迫は、トラック競技へ完全転向してから初の世界選手権。
レースは勢いよく飛び出した長迫が持前の加速を見せていくと、17秒584で第2走の太田海也と交代。その太田が快速を見せて第3走の小原佑太へと交代すると、小原もスピードを落とさずにフィニッシュラインへ。
タイムはこのメンバーでのベストタイムとなる43秒135。
日本は全体の5番目となるタイムを出したものの、第1走と第2走の交代時にルール違反があったとして日本チームは失格となり、最終成績が残らない結果となった。
決勝、オーストラリアがオランダを下す
決勝は予選で唯一41秒台を出し、他を圧倒したオーストラリアとオランダのカード。
オーストラリアが序盤からリードしたものの、最終走者になってオランダの第3走ジェフリー・ホーフラントが猛追を見せるが、オーストラリアが0.043秒の僅差で逃げ切って優勝となった。優勝タイムは41秒600、2位はオランダで41秒643、3位はイギリスで42秒844。
日本は失格となり着順が付かなかったものの、予選のタイムは全体の5位のタイム。2024パリ大会に向けて希望を残す結果となった。