長迫吉拓選手 インタビュー
チームの結果としてはダメでしたが、個々としては良かったと思います。失格というのはネガティブですが、内容としてはポジティブだったのかなと捉えています。本当にちょっとした失敗だったので……すごく悔しいです。時間が戻ればいいのに。
Q:自身の走りはどう評価しますか?
自分のベストタイムは17秒4です。BMXからトラックに転向して、自己ベストタイムにまったく近づけていない自分に迷いや悩みがありました。今回は、やっとそのタイムに近づけましたので、自分としてはポジティブな評価です。来年に向けて希望が持てるのかなと思っています。太田海也にとって大きな大会はこれが2回目です。彼は経験も少ないですから、まだ失敗できる大会で良かったと思います。
これ以降、今回のことで怖いイメージがついたと思うので、しっかりタイムを調整していってくれると思います。
次の大会に期待したいです。
Q:全体のタイムとしては43秒1。かなり良い、パリ五輪も見えるものでしたか?
走る前は「予選通過できるかな」とか、最低レベルを考えてしまう不安がありました。でもいざやってみると「もしかして3位決定戦までいけたんじゃないか」というタイムでした。もっと自分たちの力に自信を持って、日々のトレーニングをしていけば、もしかしたらオリンピックで銅メダル争いに入れるんじゃないかなというのが今回見えました。
もちろん他の国もレベルは上がっていくでしょうけど、僕たちもそこについていけるんじゃないか、と思えました。
Q:これから長迫選手がますます引っ張っていかなければいけないですね。
今日は緊張したし、今までの悪い記憶もずっと引きずっていたのが、明るいライトが前にあるのかな、という感じが持てました。
太田海也選手 インタビュー
Q:予想外の結果となってしまいました。
チームとしての仕上がりも良かった分、失格という結果になってしまい……今はちょっと、言葉にならないです。
Q:レースに臨むにあたって、緊張はありましたか?
緊張はありつつ、落ち着いてる部分もありました。コンディションとしては良い状態だったのですが、自分でも思わぬ部分で失格となってしまいました。
Q:世界選手権とこれまでのレースに違いはありましたか?
自分としてはあまり違いを感じてません。感じないようにしてきたので、あまり意識はしていなかったです。ただ体が興奮していたのは間違いないので、その辺りをしっかり抑えられるようになる必要があると思います。
Q:走ってる時の感覚は?
いつも以上に出来がよくて、余裕がありました。そういうイメージが出来きっていなかったのかなと思います。失格の瞬間については「ちょっと際どいかな」とは思ったんですが、失格までいくとは思っていませんでした。長迫選手はわかっていたと思います。
Q:タイムは良いものでした。
一人一人が成長しているのは確かです。肉体的には世界と戦えるレベルに来ていると思います。僕の経験不足が出てしまったと思います。悔しいです。
小原佑太選手 インタビュー
Q:チームとしての実力は示せましたね。
もちろん手応えはありましたし、自分としてもチームとしても良い状態でこの大会に臨んでいました。日本を出る前の練習の段階では「目指すところは日本記録」だったんですが、次につながる走りができましたし、「もっとこうしたほうがいい」というお互いの確認や、ジェイソン(・ニブレットコーチ)からの「ギアをこうしよう」という話とか、ポジティブな意見も出ました。
今回の結果を経て、プラスの方向で進むことができればと思います。来年からはオリンピックポイントの獲得がスタートするので、1戦1戦失敗できませんが、それを乗り越えないとオリンピックで勝てません。自分たちの力を再確認できましたし、世界にもアピールできました。あとは実力を伸ばすのももちろんですが、自分たちの気持ちのコントロールも重要になってくると思います。
Q:今大会、あとは1kmTTに出場予定です。
はい。1kmTTは出国前からこっちの練習でもすごく良い状態で、ラップタイムも良く走れています。
あとは日和らずに最初の2周をどれだけスピードに乗せられるかと思います。
今回の悔しさを1kmTTにぶつけようと思います。