早いうちからコンディショニングを意識して
午後は自転車競技を続ける上で大切な「コンディショニング」の講義が行われた。
内容は、成長期にあたる年齢で気にするべきこと、女性ならではのトラブルなどがメインとなった。
若いうちからコンディショニングをしっかり意識して実行することで、今後の怪我防止にもつながる。
基礎体温や体重など、数字で現れるコンディションに加え、「体がだるい・重い」などの主観的に分かるコンディションの管理の大切さ。まだ成長しきっていない体で負荷の高い練習をすることはケガにつながるため控えること、その代わりにストレッチをしっかりと行った方が良い……など、これから競技を長く続けるために大切なことが伝授された。
また股ずれによるトラブルを防ぐための対策や月経との向き合い方などの話題も。「ちょっと相談しにくいこと」について詳しく聞けた講習は、参加者にとって有意義な時間になったであろう。
そのほかには、日本サイクルスポーツセンターの野田尚宏氏より、自転車に乗るときの効率的なフォームや足の指の使い方、ペダルに対してどのように力を加えればよいかなど、理論的な部分も説明。
実際に自分の体を使って子どもたちに体感させるなど、初心者にもわかりやすい内容となっていた。
午後の練習
講義のあとは、再びバンクに出て練習。
マークをおいて8の字に進むバイクコントロールの訓練や、ジムカーナ、スラローム、バンク走行を行った。
講義で得た知識を早速練習に活かせたということもあり、午後の練習ではよりしっかりとした走りになっているようであった。
この日の最後には200mタイムトライアルを実施。この日初めてバンクを走った参加者も15秒くらいのタイムを出しており、1日の成長の速さに驚かされた。
本人も「ピストバイクは速さが出るから楽しかった!」と喜んでいた。