2022年8月10日から14日にかけてペルー・リマにて開催された『2022パン・アメリカ選手権トラック』。
パン・アメリカの大陸選手権であり、アジア選手権などと同様に高いUCIポイントが獲得でき、各種目の優勝者は世界選手権へ出場するための「大陸チャンピオン枠」を手にすることができる。
今回は本大会でのリザルトを一挙にお届けする。
ざっくりとリザルト紹介
2022年ネーションズカップで好成績を残した選手から、10代の若手選手までが活躍した大会となった。
表彰台を多く獲得した主な選手は以下の通り。男女ともに短距離では世界トップレベルの主要大会でも好成績を残している選手が名を連ねている。
一方、中長距離では若手選手やロード種目にも出場している選手の活躍が目立った。
短距離 | 男子 | ニコラス・ポール | トリニダード・トバゴ |
ケビン・キンテロ | コロンビア | ||
サンティアゴ・ラミレス モラレス | コロンビア | ||
女子 | ケルシー・ミシェル | カナダ | |
マーサ・バヨナ | コロンビア | ||
中長距離 | 男子 | ディラン・ビビック | カナダ |
女子 | サラ・バンダム | カナダ | |
テニール・キャンベル | トリニダード・トバゴ | ||
アンバー・ジョセフ | バルバドス |
以上の選手のなかでも特に目を引くのが、短距離男子のニコラス・ポール、女子のケルシー・ミシェルとマーサ・バヨナの3人。
2021年のオリンピックや世界選手権から、2022年のネーションズカップなど、1シーズン以上を通して活躍してきた選手たち。10月中旬に開催される『2022世界選手権トラック』に向けて、さらに勢いをつけた大会となった。
男子短距離
男子短距離種目では、200FTTの世界記録を持つニコラス・ポールが3冠を達成。
2022年7月に自国で開催されたネーションズカップ第3戦(カリ)でのメダル獲得以降、コモンウェルスゲームズでも優勝を含む活躍をしており、10月の世界選手権に向け、さらに勢いをつける大会となった。
その他、同じく2022年のネーションズカップでメダルを獲得していたコロンビア選手の活躍も印象的だ。
スプリント
選手名 | 国名 | 予選タイム | ||
優勝 | ニコラス・ポール | NICHOLAS PAUL | トリニダード・トバゴ | 9.444 |
2位 | ジャイール・ジョンエンファ | JAÏR TJON EN FA | スリナム | 9.717 |
3位 | ケビン・キンテロ | KEVIN SANTIAGO QUINTERO CHAVARRO | コロンビア | 9.986 |
チームスプリント
国名 | 選手名 | 決勝タイム | ||
優勝 | トリニダード・トバゴ | ザイオン・プリード ニコラス・ポール クウェシ・ブラウン |
ZION PULIDO NICHOLAS PAUL KWESI BROWNE |
43.860 |
2位 | カナダ | タイラー・ローク ニック・ワメス ライアン・ドディク |
TYLER RORKE NICK WAMMES JAMES HEDGCOCK RYAN DODYK |
43.863 |
3位 | コロンビア | カルロス ダニエル・エケヴェリ カルドナ フアン ダビド・オチョア ヘナノ サンティアゴ・ラミレス モラレス ケビン・キンテロ(1回戦のみ) |
CARLOS DANIEL ECHEVERRI CARDONA JUAN DAVID OCHOA HENAO SANTIAGO RAMIREZ MORALES KEVIN SANTIAGO QUINTERO CHAVARRO |
44.026 |
ケイリン
選手名 | 国名 | ||
優勝 | ニコラス・ポール | NICHOLAS PAUL | トリニダード・トバゴ |
2位 | ケビン・キンテロ | KEVIN SANTIAGO QUINTERO CHAVARRO | コロンビア |
3位 | サンティアゴ・ラミレス モラレス | SANTIAGO RAMIREZ MORALES | コロンビア |
1kmタイムトライアル
Campeón Panamericano 🥇 Kilómetro 👊🏻 Lima 2022 🇵🇪 pic.twitter.com/VW4LL7OW8t
— 𝐒𝐀𝐍𝐓𝐈𝐀𝐆𝐎 𝐑𝐀𝐌𝐈𝐑𝐄𝐙 𝐌𝐎𝐑𝐀𝐋𝐄𝐒 (@SantiRamirezM) August 15, 2022
選手名 | 国名 | 決勝タイム | ||
優勝 | サンティアゴ・ラミレス モラレス | SANTIAGO RAMIREZ MORALES | コロンビア | 1:00.756 |
2位 | クリスティアン・オルテガ | CRISTIAN DAVID ORTEGA FONTALVO | コロンビア | 1:01.015 |
3位 | ジェームズ・ヘッジコック | JAMES HEDGCOCK | カナダ | 1:01.596 |
女子短距離
女子短距離では、東京2020オリンピックで女子スプリントを制したケルシー・ミシェルが3冠を達成。
ケルシー・ミシェルが唯一金メダルを逃した500mTTでは、2022年シーズンの活躍が目を引くマーサ・バヨナが僅差で勝利し、大陸チャンピオンとなった。
その他カナダ・コロンビアに加え、メキシコからも複数選手が表彰台に登り、この3カ国が女子短距離のメダルを独占する結果となった。
スプリント
選手名 | 国名 | 予選タイム | ||
優勝 | ケルシー・ミシェル | KELSEY MITCHELL | カナダ | 10.805 |
2位 | ルス ダニエラ・ガシオラ ゴンザレス | LUZ DANIELA GAXIOLA GONZALEZ | メキシコ | 11.148 |
3位 | ユリ・ベルドゥーゴ オスナ | YULI VERDUGO OSUNA | メキシコ | 11.234 |
チームスプリント
国名 | 選手名 | 決勝タイム | ||
優勝 | カナダ | サラ・オルバン ケルシー・ミシェル ローリン・ジェネスト |
SARAH ORBAN
KELSEY MITCHELL
LAURIANE GENEST
|
47.968 |
2位 | メキシコ | ジェシカ・サラザール バレス ユリ・ベルドゥーゴ オスナ ルス ダニエラ・ガシオラ ゴンザレス |
JESSICA SALAZAR VALLES
YULI VERDUGO OSUNA
LUZ DANIELA GAXIOLA GONZALEZ
|
48.044 |
3位 | コロンビア | フリアナ・ガビリア レンドン マリアーニ・サラザール サンチェス マーサ・バヨナ |
JULIANA GAVIRIA RENDON
MARIANIS SALAZAR SANCHEZ
MARTHA BAYONA PINEDA
|
48.451 |
ケイリン
選手名 | 国名 | ||
優勝 | ケルシー・ミシェル | KELSEY MITCHELL | カナダ |
2位 | ローリン・ジェネスト | LAURIANE GENEST | カナダ |
3位 | フリアナ・ガビリア レンドン | JULIANA GAVIRIA RENDON | コロンビア |
500mタイムトライアル
選手名 | 国名 | 決勝タイム | ||
優勝 | マーサ・バヨナ | MARTHA BAYONA PINEDA | コロンビア | 33.464 |
2位 | ケルシー・ミシェル | KELSEY MITCHELL | カナダ | 33.704 |
3位 | フリアナ・ガビリア レンドン | JULIANA GAVIRIA RENDON | コロンビア | 34.491 |