最後まで勝負の分からない男子オムニアムのレースを制したのは今村駿介。2人(窪木一茂、橋本英也)のオリンピアンを下して表彰台のトップを飾った。
2022年7月28日より伊豆ベロドロームで開幕した『2022ジャパントラックカップ I / II』。28・29日がジャパントラックカップ I、30・31日がジャパントラックカップ IIとして、続けて2つの大会が開催されている。30日の大会3日目には男子オムニアムが行われた。
4つの種目の総合成績を競う競技、オムニアム。2022ジャパントラックカップIにて逆転優勝を果たした兒島直樹や、オリンピアンの窪木一茂・橋本英也、アジア選手権でアジア王者となった今村駿介などのナショナルチームメンバーが、ジャパントラックカップIから続けて出場。
加えて鹿屋体育大学の古谷田貴斗、伊澤将也、日本体育大学の福永和人など学生選手も出場した。出場選手は合計20人。
スクラッチ
第1種目のスクラッチでは、残り5周で飛び出した古谷田貴斗(鹿屋体育大学)が逃げ切って先着。メイン集団内でのスプリント勝負は今村、窪木、ザイナル・ズウヘルミ、橋本、兒島、谷内健太の順でフィニッシュ。
テンポレース
第2種目のテンポレースでは、スタート直後にアタックして大量ポイントを獲得したのは河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)。序盤にポイントを量産して19ポイントを獲得し、1位でこの種目を終えた。2位は終盤になって単独でアタックし、10ポイントを獲得した橋本英也。3位はレース中盤に3ポイントを得た今村駿介。
エリミネーション
集団が少しずつ小さくなっていき、最終的には1対1となるエリミネーション。レースは最後の3人に橋本、窪木、今村の日本勢が残る形となる。3人の中でまず先に除外されたのは橋本。そして残り2人となっての一騎打ちを制したのは今村。今村が1位、窪木が2位、橋本が3位の結果となった。
ポイントレース
最終種目のポイントレース(100周回25km)。ここまで今村が114ポイント、窪木が108ポイント、橋本が106ポイントと混戦状態。
レースは上位陣でのポイントの取り合いとなるが、残り25周となるところで窪木がアタックして単独で抜け出すことに成功する。その後はメイン集団を追いかけていくが、なかなか1周追い抜きとならずに徐々に窪木がスピードダウンしていく。
残り15周を切って橋本、今村が兒島、シン・ドンギンを引き連れてスピードを上げてくると、窪木に合流。ここから窪木、橋本、今村の上位3人でスピードアップしてメイン集団を1周追い抜きして20ポイントを獲得。この時点で残りは7周回となる。
今村は158ポイント、窪木は144ポイント、橋本は144ポイントと、今村の優勝がほぼ決まったものの、2位、3位争いは窪木と橋本の戦い。
最終周回に入り先頭に出たのは窪木。そして橋本はずるずると位置を下げていってしまう。フィニッシュ順は窪木が1着、橋本が5着となり、2位/3位争いを制したのは窪木となった。
総合リザルト
1位 | 今村駿介 | 日本 | 160ポイント |
2位 | 窪木一茂 | 日本 | 154ポイント |
3位 | 橋本英也 | JCF | 144ポイント |