2022年4月、イギリス・グラスゴーにて「UCIネーションズカップ第1戦」が開催され、幕を開けたトラック競技2022年シーズン。5月には続く第2戦がカナダ・ミルトンにて開催。世界最高峰の選手たちが集うなか、日本人選手も出場し複数のメダルを獲得した。
そうした国際大会で結果を残す選手たちが目指すのは、シーズン最大のイベント『2022世界選手権トラック』での活躍。2022年大会は、フランス・サン=カンタン=アン=イヴリーヌにて10月12日〜16日に開催予定となっている。
そこで本記事では、約4ヶ月先に迫った世界選手権にどうすれば出場できるのか、その仕組みについて解説していく。
世界選手権への出場条件をおさらい
まずは、どうすれば世界選手権へ出場できるのか、その基本的な出場条件をおさらいしていく。
「ナショナルチーム」のみ出場可能
まず、世界選手権へ出場できるのは各国の「ナショナルチーム」のみ。もう1つのチーム形態である「トラックチーム」としてのエントリーはできない。
各種目の出場人数には限りがある
世界選手権で実施される各種目の出場人数には、ネーションズカップや大陸選手権同様、限りがある。
まず、各ナショナルチームから各種目へ出場できる人数(組数)は以下の通り。ある種目において、強豪選手をどんなに多く擁していたとしても、2〜1人・1組に絞らなければならない。
最大2人まで | 最大1人まで | 最大1組まで |
スプリント ケイリン 1km/500mTT 個人パシュート |
オムニアム スクラッチ エリミネーション ポイントレース |
チームスプリント チームパシュート マディソン |
そして、各種目の最大出場枠数も以下のように限りがあるものがほとんど。
スプリント:30人
スプリント以外の個人種目:24人
マディソン:18組
チームスプリント・チームパシュート:各国から1組まで。枠自体に限りはない。
参照:UCI Regulations Part 9 WORLD CHAMPIONSHIPS 9.2.022 , 日本語版
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