2022年春より自転車トラック競技の新たなシーズンがスタートした。4月の国際大会「ネーションズカップ第1戦」を終え、5月12日からは「ネーションズカップ第2戦」がカナダ・ミルトンにて実施される。
この大会に出場する梅川風子(チーム楽天Kドリームス)にインタビュー。梅川視点から見るネーションズカップ第1戦、そして自身のレースとなる第2戦の展望、そして練習での手応え。梅川の今の思いとは。
2022シーズン主要大会一覧
4月15日〜17日 | 国際トラックミーティング | ベルギー・ゲント |
4月21日〜24日 | UCIトラックネーションズカップ第1戦 | イギリス・グラスゴー |
5月12日〜15日 | UCIトラックネーションズカップ第2戦 | カナダ・ミルトン |
6月18日〜22日 | アジア自転車競技選手権大会トラック | インド・ニューデリー |
7月7日〜10日 | UCIトラックネーションズカップ第3戦 | コロンビア・カリ |
7月28日〜31日 | ジャパントラックカップⅠ/Ⅱ | 伊豆ベロドローム |
8月26日〜29日 | 全日本選手権トラック | 伊豆ベロドローム |
10月12日〜16日 | UCI世界選手権大会トラック | フランス・サン=カンタン=アン=イヴリーヌ |
冷静と情熱のあいだ……
Q:ネーションズカップ第1戦はご覧になりましたか?
レベルが高かったですね。でも観ていて面白かったです。
今回は観客目線で観ていたのですが、女子のスプリントの対戦は「そういう戦い方するんだ」と思いました。
Q:印象に残った選手は?
難しい質問ですね。全体をぼやっと観ていた感じでしたが、特徴ある選手はいなかったなと思いました。
Q:優勝したケルシー・ミシェル(カナダ)については?
始終冷静でしたね。相手がペースを上げても冷静に立ちふるまっていたと思います。
Q:やはり実績や持ちタイムの速さからくる自信でしょうか?
スプリントは冷静と情熱のあいだが大事というか、冷静すぎてもいけないと思っています。彼女はそのちょうど良いところを探して走るのが上手なんじゃないかなと思います。
Q:梅川選手の冷静と情熱のあいだは?
私は熱く走っちゃうタイプなので(笑)もうちょっと冷静に走りたいですね。
ケイリンは「楽しみにとってある」
Q:ではケイリンはいかがでしたか?
決勝は結果だけ見ました。楽しみに取っておいてる状態です(※インタビューは4月末に実施)。マチルド・グロ(フランス)が優勝したことは知っています。休みの日に一気に観ようかなと思っています。
Q:梅川選手のケイリンの楽しみ方はどのようなものなのでしょうか?
分析ですね。スプリントなら「ここかな」というポイントが2、3か所見つかるって感じなんですが、ケイリンは見るべきポイントがたくさんあります。
Q:ケイリンって見方によって、注目するポイントだったり、レースの解釈が全然違ったりしますよね。
そうですね。見る人によって「ここで行くべきだった」「待つべきだった」とかいろいろ意見が異なると思います。走っている当人もまた別の思惑があります。逆に言えば、自分で分析することが大事なのが”ケイリン”なのかなと思います。
スプリントは1対1だから相手だけ見ていれば良いのですが、ケイリンは他の人全員の動きをある程度把握しておかなければいけない。レースの外から観る人は全ての動きが見えていますけど、走っているとそうではない。だから自分が見ている景色の方が大事なのかなと思います。