まずは1周追い抜きでポイントアップ

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窪木一茂、今村駿介インタビュー

Q:今の気持ちを

窪木:嬉しいです。ヨーロッパで行われるマディソンで表彰台に立つということを目標にしてきましたし、何回も今村と映像を観て作戦を立ててきて、本当に結果が出て最高でした。

今村:終わって掲示板を見て、もしかしたら(勝った)と思ったのですが、やはり負けたんだと思って、その瞬間は悔しかったです。でも悔しいと思えるところまで来れたことが嬉しいです。200周走って、窪木さんに引っ張ってもらって、窪木さんの偉大さをレースの中で感じました。

Q:何が良かったのでしょうか?

窪木:先週のベルギーでのレースも日本チームの結果が良くて、それが自信につながりました。やはり女子の梶原(悠未)選手が身近で毎回毎回リードしてくれたというのも大きかったなと思います。

Q:作戦などは?

今村:200周、50kmをなかなか勝負出来たことが無かったので、前半温存で後半勝負ということでした。なかなか後ろで体力を維持することも出来ない中で、(窪木)先輩はどんどん前に行ってくれるので、予定より早めにラップ(一周追い抜き)が出来ました。伊豆でもマディソンのトレーニング、トップスピードを持続するトレーニングをしてきていたので、トレーニングをしているような感覚で走行ラインを意識して、気づいたら後ろが居なかったので『練習かよ!』と思いながら走ってしました(笑)

窪木:(笑)

Q:残り60周位から踏み込んでいったような感じでしょうか?

窪木:そうですね。僕らはそれまでほとんど後ろにいたので『よし踏むか』とギアを上げた感じです。

今村:ラップをしてポイントを見て『もしかしたら』と思っていた時に、窪木先輩から『フランスを見ていくぞ』と。まさか優勝争いをするとは思っていなかったので、その言葉を聞いて『勝ちに行くんだ』という実感が沸いて走っていました。

窪木:いつもだったら『優勝しにいくぞ』とか言っていましたが、自分の余裕が無くて『フランスを見ていくぞ』としか言えませんでした。それが無かったから、最後の……ねえ

今村:いつもキツ目にレース中言われて、それで気合が入って『やるしかない』と思えるので(笑)

Q:今回の結果は今後に繋がっていくと思います。その辺りの意識は?

窪木:これまでの練習が間違っていなかったと思えるし、更に中長距離のメンバーと強くなるために頑張っていけると思います。

今村:国内でずっとトレーニングして、ヨーロッパの選手たちと年に数回しか戦えませんが、そこでこれだけ戦えたいうことは、やってきたことが間違っていないという証明になったと思います。また日本でしっかりコーチと話してチームメートと切磋琢磨して、上を目指してやっていきたいと思います。

窪木:しっかり休んで、また備えたいです。

今村:次のオムニアムは本日戦ったメンバーと走ることになります。自信をもって走りたいです。

 

大会の模様は後日スピードチャンネルにてハイライト放送が予定されている。

詳細は別途ご案内します。

トマ・ブダ BOUDAT Thomas, ベンジャミン・トマ THOMAS Benjamin, FRA - France, 窪木一茂 KUBOKI Kazushige, 今村駿介 IMAMURA Shunsuke, JPN - Japan, ミケーレ・スカレテッティーニ SCARTEZZINI Michele, シモーネ・コンソーニ CONSONNI Simone, ITA - Italy, Men's Madison, 2022 Track Nations Cup, Glasgow, Great Britain

とりあえずこれを見て!ネーションズカップ第1戦を楽しむためのリンク集