2022年春、自転車トラック競技の新たなシーズンがスタートする。世界3カ国を転戦して行われるネーションズカップの直前、ベルギーのクラス1大会から新シーズンを始める古山稀絵。チーム楽天Kドリームスにも所属する、中長距離種目選手だ。

アジア選手権では2018年に当時のチームパシュート種目で日本記録・アジア新記録で優勝し、2019年にはマディソンで優勝。2020年はスクラッチでも優勝と、成績を積み重ねてきた。

補欠として関わった東京2020オリンピックを経て、新たなシーズンのスタートを迎える。チームの顔ぶれも変わった中、どのように新シーズンを走るのか、たっぷり話を伺った。

2022春・主なトラック競技国際大会スケジュール

4月15日〜17日 ゲント(ベルギー) ベルギー国際トラックミーティング
4月21日〜24日 グラスゴー(イギリス) ネーションズカップ第1戦
5月12日〜15日 ミルトン(カナダ) ネーションズカップ第2戦
7月7日〜10日 カリ(コロンビア) ネーションズカップ第3戦

現状どれくらい走れるのかは「未知」

古山稀絵, 女子個人パシュート, 2021全日本トラック

Q:久しぶりの国際レースとなります。心境は?

振り返ると2年ぶりの国際大会となります。香港(2021年のネーションズカップ)はあったのですが、たくさんの国が集まる大会は2年ぶり。時差対策とか、荷物の準備とか、そういったところに不安が多い一方で、楽しみでもある……そんな心境です。

Q:特にどのあたりが楽しみですか?

練習ではバイクを選手に見立てて走ったりして、スピードの感覚を得ていました。でも実際選手たちが今どれくらい速いのかは、身をもって体験しなければわからない部分です。選手の現状というか、世界のレベルを知れるのが楽しみですね。

Q:2021年5月の香港のネーションズカップから比べて、どれくらいパワーアップしましたか?

いや〜どうですかね。3レベルくらいパワーアップしてて欲しいなと思っています(笑)

香港のネーションズカップも、もうちょっと人がいるかな、そこで自分の現状を知れるかなと思っていたのですが、思った以上に人が少なくて、あまり感覚を掴めないまま終わってしまった部分がありました。

現状どれくらい走れるのかは「未知」ではあります。

Q:今回はマディソンなどたくさんの種目に出場予定と伺っていますが、一番気合いが入ってる種目は?

「今年はマディソンを優先的に頑張ってほしい」とクレイグ(・グリフィンコーチ)から言われているので、マディソンを一番頑張りたいなと思っています。

後輩・内野艶和はこんな子

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