「時の人」になった東京2020オリンピック
Q:東京2020オリンピックが終わって、何か変わりました?
大きく変わったな、ということはないかもしれません。終わってより、オリンピックの前の方が「変わった」感じがありましたね。いろんなメディアから取材を受けたりして……ある意味「時の人」になれるじゃないですか。オリンピックムードが終わると「普通の人」に戻るというか……
Q:「普通の人」になったんですか?
オリンピック前の忙しさと比べると、そんな感じです。
Q:「時の人」を経験してどうですか?
もうちょっと成績を出したかったというのはありますが……メダルを獲ったとしても、そんなに自分の世界、身の回りのことはさほど変わらないと思いました。
Q:東京2020オリンピックは超高速レースでした。最近のオムニアムの主流はそんな感じなのでしょうか。
僕が始めた頃と比べると、マーク勝負から体力勝負になってきている気がします。以前はレース後に体力が残っていて「あそこでアタックすれば良かった」「あそこで牽制についていけば良かった」みたいな反省ができたのですが、今は「体力がキツくて行けなかった」となることが多いです。
Q:2020年の世界選手権から有酸素能力が課題という話をしていましたね。現時点でそこからどう進化していますか?
「ものすごく上がった」ということはないです。ぼちぼち、という感じですね。国内のレースなら楽に走れるようになっているので、今のコンディションでどこまでいけるのかな、というところです。海外のレースに行っていないので、その部分は未知数です。
Q:今年の目標は2022年の世界選手権ですよね。だから直近のレースにピークを持っていってるわけでもないと思いますが……
80%くらいの仕上がりになるのかな、と思います。このコンディションでどこまで走れるのか、ですね。第1戦でオムニアムは走りませんが、おそらく第2戦で走ることになると思います。そこで位置付けがわかるのかなと。