展開がハマった・女子ケイリン

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男子ケイリン

男子ケイリン決勝メンバーはこの6人。

1 浅野涼太 作新学院 栃木
2 阿部英斗 松山学院 愛媛
3 岩谷駿之介 市立堺 大阪
4 岩井芯 岐阜第一 岐阜
5 山本蒼良 北桑田 京都
6 本田音輝 松山工 愛媛
浅野涼太 栃木 作新学院, 男子ケイリン 1-6位決定戦, 令和3年度全国高等学校選抜自転車競技大会(大分県別府競輪場)

浅野涼太(作新学院)

本田音輝 愛媛 松山工, 男子ケイリン 1-6位決定戦, 令和3年度全国高等学校選抜自転車競技大会(大分県別府競輪場)

本田音輝(松山工)

阿部英斗 愛媛 松山学院, 男子ケイリン 1-6位決定戦, 令和3年度全国高等学校選抜自転車競技大会(大分県別府競輪場)

阿部英斗(松山学院)

ペーサーが退避して残り1周半となり、まず動いたのは5番手にいた岩井、そして続いて最後尾にいた阿部も位置を上げていく。

石井芯 岐阜 岐阜第一, 男子ケイリン 1-6位決定戦, 令和3年度全国高等学校選抜自転車競技大会(大分県別府競輪場)

石井芯(岐阜第一)

先頭だった浅野が後ろを気にしつつ、他の選手が上がってくるのを待つが、残り1周を切ったところで浅野が先頭、岩井は2列目に並走して外でスピードを緩め、内側でも選手たちが動かず。

浅野を先頭に2列目には内から本田、山本、岩井と並んで2コーナーを抜けていくと、ここから阿部が一気に加速して先頭へ。

そのまま加速していく阿部は2車身、3車身とリードを広げていき、1番いフィニッシュラインへと到達した。

2着には途中まで先頭だった浅野、3着には山本となった。

優勝:阿部英斗(松山学院)インタビュー

Q:おめでとうございます。今の気持ちは?

去年の選抜も優勝してるので、『よっしゃ!』というよりは、ホッとしたって感じです。

Q:走る前から凄く気合が入っていましたよね。『ウォー』って叫んでましたし。

そうですね。もう声でしか気合が入れられないので(笑)

Q:フィニッシュした後も、かなり大きな喜びでしたね。

自分は短距離というよりも中長距離の方が得意なタイプで、元々中長距離をやっていました。正直、他の選手が本当に怖かったので、振り切れたことが安心の声の大きさだったのだと思います。

Q:2コーナー抜けたあたりからフルスロットルで、一気に行ってしまいました。後ろは見えていたのでしょうか?

もう本当にがむしゃらに前だけ見ていました。後ろに誰かが付いてると思っていました。

Q:本日の走りは作戦通りでしたか?

作戦通りでした。決勝まで全レースで戦略的に逃げていたので、決勝では僕の展開を待っての集団になると思っていました。自分が動かなかったら集団がスローペースになることも全部予想していました。他の選手が僕の番手に飛びつこうとして、前でやり合う展開になると思っていたので、それを待っていました。

Q:1回戦から伏線を張っていたわけですか!?

はい。全部逃げていたのはそれが目的です。

Q:……これもうネタバラシしちゃっていいんですよね?

もう終わったので大丈夫です(笑)。決勝のためにギアも変えていました。

Q:ちょっと重めにしましたか?

はい。決勝は重めにしました。他の選手たちに『今回の大会はかかりが悪いな』と決勝までに思わせたいという狙いがありました。

Q:全て作戦通りにいったということですね?

そうだと思います。

Q:今後はどうでしょうか?大学進学など?

競輪選手になることを目標に頑張っています。

Q:では、インターハイが終わったら養成所の試験に向けて、ですね?

そうですね。インターハイが終わったら切り替えていこうかなと思っています。

Q:憧れの選手、こんな選手になりたいなどありますか?

憧れの選手は村上義弘選手です。昔から小倉で育ったので、競輪祭をずっと見てきました。

村上義弘 ジュニアサイクルスポーツ大会

村上義弘

村上さんの男気ある先行だとか、先行できなかったとしてもラインのために走る魂の走りに、本当に、ずっと憧れています。

Q:いつぐらいから憧れているのでしょうか?

小学4年生の頃からです。競輪は小学2年生ぐらいに初めて見て、それからずっと競輪ですね。

Q:競技を続けたいという気持ちはありますか?

悩んだ時期もありましたが、やっぱり自分は村上さんに憧れて競輪選手を目指しているので、そこは変えずに競輪をやっていこうかなと思います。

Q:改めておめでとうございます!

ありがとうございます。

インターハイに続き中石湊が優勝・1kmタイムトライアル/全国高等学校選抜自転車競技大会