オーストラリア・アデレードにて現在開催中のツアー・ダウンアンダーに出場している新城幸也選手(バーレーン・マクラーレン)。最終第6ステージの模様と結果が届いた。またこのレースの成績で、新城選手はオリンピック代表選考ポイントランキング1位に浮上することとなった。

最終日

暑さが戻ってきた最終日。総合優勝を争う選手たちは数秒のタイム差を巡って各チームの戦略がぶつかり合う、最後の山場を迎えた。

バーレーン・マクラーレンは新人賞ジャージ争いの2位につけているサンティアゴ(コロンビア)と、登りに強いヘイマン(オーストラリア)の2選手を上位でフィニッシュさせることをチームとしての最重要課題とした。

新城幸也

きつそうな表情を見せながらも山岳のエースを守りながら走る新城

新城選手は序盤に形成された24人の先頭集団の中には入らず、ここを他のチームメイトに任せる。メインの集団に戻った新城選手は、2人のエースを助けながらレースを進め、最終局面の大会名物である上り坂・ウィランガヒルで勝負が動くと、そこで位置取りに貢献。

仕事をこなした新城選手は最終ステージを41位でフィニッシュし、個人総合28位、チーム総合は20チーム中5位と、上々のシーズン初戦となった。

「シーズン開幕戦で良いスタート」

以下新城選手コメント

「今日のステージは大人数が逃げて、ステージは逃げメンバーの勝負となり、総合優勝をかけた戦いの集団に自分は残ることになった。メイン集団は100人ほどで、いつもより少人数だったので位置取りもしやす買った。1回目も2回目もウィランガヒルは集団前方で登り始めることができたし、チームの総合順位は5位、ヘイマンが総合10位に入ってくれて、良い結果だったと思う。

良い調子でダウンアンダーを走りきり、シーズン開幕戦で良いスタートとなった。しっかりとリカバリーして来週のレースでも引き続き頑張りたいと思う。」

ツアー・ダウンアンダー 公式サイト

オリンピック代表選考ランキング1位に浮上

オリンピック代表選考ポイントでは、ワールドツアーのポイントが6倍となる。

ツアー・ダウンアンダーで総合28位となった新城選手は20ポイント×6で120ポイントが加算され、オリンピック代表選考ポイントランキング1位に浮上することとなった。

新城選手は引き続きオーストラリアに滞在し、来週ジーロングで開催される1Dayレース「カデル エバンス グレートオーシャンロードレース」に出場予定。

Text : Miwa IIJIMA
TEAM ユキヤ通信 2020 №09』
-26 January Australia Adelaide-Tour Down Under Stage 6-