3月11日〜15日の5日間、全5ステージで行われるツール・ド・台湾に、日本代表チームとして出場している新城幸也選手(バーレーン・メリダ)の第4ステージレースレポート。
第4ステージは序盤に3級山岳、そして、終盤には2級山岳を超える166km。新城選手は、ステージ3位に入り、ボーナスタイムを獲得。明日の最終日を残し、2位と2秒差の総合リーダーとなった新城選手のコメントとレース展開が届いている。
理想的なタイミングでリーダーに
今日のクイーンステージを終わってみて、まずは昨日リーダーにならなくて良かったと思った(笑)
今日のステージでジャージを守ることは厳しいステージだったので。ボーナスタイムとステージ優勝を狙って挑んだ。今日、リーダー取ることが理想的なタイミングだった。
15km地点のスプリントポイントまで逃げが出来ていなければ、ボーナスタイムを取りに行くことになっていた。いよいよ、スプリントポイントまでもう少しとなった時、総合には関係のない3選手が微妙な距離で集団から飛び出していた。
集団は勢いがあったし、追いつくかどうか?という距離だったが、スプリントポイントまで残り1kmの看板を見た瞬間に、集団が緩みまずいと思い、アタックしてボーナスポイントを取りに行った。
しかし、ライン手前で届かずに4着でボーナスタイムは獲得できず。あと20mあったら届いていたのに…。
得意の登りで苦戦も
それからは、後半に向けて温存走行に。昨年の大会の映像を見てたので、ある程度の登りの感じとゴールはイメージ出来ていた。ゴールは自分の得意とする登りゴールだったし、登りも遅れるほどの勾配じゃなかった。
しかし、今日も登りには苦戦した。前半は調子よく走っていて、最後の登りで攻撃する予定だったが総合3位に付けている選手のアタックが強烈で見送ってしまった。
リーダーチームが仕事をしてくれて、無事に総合3位の選手を吸収することが出来たが、今レース一番ピンチだった。そこからは集団内でリーダーを外さないようにマークしてステージ優勝狙っていたが、残り10kmぐらいで3選手に先頭に行かれてしまう。
一番良いスプリントで個人総合トップに!
雨澤毅明選手に集団牽引してもらおうかとも考えたが、集団が一つになり、ゴールを取るにはアシストが欲しかったし他にも追わなきゃいけない、チームがあったので集団で我慢。
しかし、なかなか3人に追いつかない。諦めかけていた時、無線で前2人と入り、一瞬「なぜ?」と思うのと同時に、ということは、集団の先頭を取り3位でボーナスタイム!
どうやら、1人落車してしまっていたようで自分にとってはラッキーな展開となった。残り2kmから雨澤と連携して位置取り、先行する2選手の姿も見えていたが、微妙な距離だったので、自分の頭の中は集団の先頭(3着)でボーナスタイム4秒だけ。
雨澤が最高な先行をしてくれたので、自分も昨日の反省を生かし、一番良い形でスプリントができ3位とボーナスタイム4秒で、総合リーダー(第4ステージ終了時の個人総合成績1位)に。明日は192kmの平坦なので、日本チーム皆の力を借りて守りたいと思います。
総合2位とは2秒差、集中して走っていきたい。
Text:飯島美和
Team ユキヤ通信 2018 №13/14,Mar ,2018 at Taiwan