3月11日〜15日の5日間、全5ステージで行われるツール・ド・台湾に、日本代表チームとして出場している新城幸也選手(バーレーン・メリダ)の第4ステージレースレポート。

新城幸也「ヴィジョン映像で優勝を知りました(笑)」/ツール・ド・台湾2018 ユキヤ通信vol.10

トラブル発生でレースが中断、新城幸也「最後まで優勝あきらめない」/ツール・ド・台湾2018 ユキヤ通信vol.11

新城幸也、悔しさに叫びながら2位でゴール/ツール・ド・台湾2018 ユキヤ通信vol.12

第4ステージは序盤に3級山岳、そして、終盤には2級山岳を超える166km。新城選手は、ステージ3位に入り、ボーナスタイムを獲得。明日の最終日を残し、2位と2秒差の総合リーダーとなった新城選手のコメントとレース展開が届いている。

ツール・ド・台湾 第4ステージ プロフィール

理想的なタイミングでリーダーに

今日のクイーンステージを終わってみて、まずは昨日リーダーにならなくて良かったと思った(笑)

今日のステージでジャージを守ることは厳しいステージだったので。ボーナスタイムとステージ優勝を狙って挑んだ。今日、リーダー取ることが理想的なタイミングだった。

15km地点のスプリントポイントまで逃げが出来ていなければ、ボーナスタイムを取りに行くことになっていた。いよいよ、スプリントポイントまでもう少しとなった時、総合には関係のない3選手が微妙な距離で集団から飛び出していた。

集団は勢いがあったし、追いつくかどうか?という距離だったが、スプリントポイントまで残り1kmの看板を見た瞬間に、集団が緩みまずいと思い、アタックしてボーナスポイントを取りに行った。

しかし、ライン手前で届かずに4着でボーナスタイムは獲得できず。あと20mあったら届いていたのに…。

得意の登りで苦戦も

第4ステージまでのリーダージャージと作戦を立てながら走る新城 Photo Miwa IIJIMA

それからは、後半に向けて温存走行に。昨年の大会の映像を見てたので、ある程度の登りの感じとゴールはイメージ出来ていた。ゴールは自分の得意とする登りゴールだったし、登りも遅れるほどの勾配じゃなかった。

しかし、今日も登りには苦戦した。前半は調子よく走っていて、最後の登りで攻撃する予定だったが総合3位に付けている選手のアタックが強烈で見送ってしまった。

リーダーチームが仕事をしてくれて、無事に総合3位の選手を吸収することが出来たが、今レース一番ピンチだった。そこからは集団内でリーダーを外さないようにマークしてステージ優勝狙っていたが、残り10kmぐらいで3選手に先頭に行かれてしまう。

一番良いスプリントで個人総合トップに!

雨澤毅明選手に集団牽引してもらおうかとも考えたが、集団が一つになり、ゴールを取るにはアシストが欲しかったし他にも追わなきゃいけない、チームがあったので集団で我慢。

しかし、なかなか3人に追いつかない。諦めかけていた時、無線で前2人と入り、一瞬「なぜ?」と思うのと同時に、ということは、集団の先頭を取り3位でボーナスタイム!

どうやら、1人落車してしまっていたようで自分にとってはラッキーな展開となった。残り2kmから雨澤と連携して位置取り、先行する2選手の姿も見えていたが、微妙な距離だったので、自分の頭の中は集団の先頭(3着)でボーナスタイム4秒だけ。

雨澤が最高な先行をしてくれたので、自分も昨日の反省を生かし、一番良い形でスプリントができ3位とボーナスタイム4秒で、総合リーダー(第4ステージ終了時の個人総合成績1位)に。明日は192kmの平坦なので、日本チーム皆の力を借りて守りたいと思います。

総合2位とは2秒差、集中して走っていきたい。

Text:飯島美和

Team ユキヤ通信 2018 №13/14,Mar ,2018 at Taiwan