ツール・ド・フランスなどのグランツールをはじめとし、世界各国で大会が開催されているロードレース。トップカテゴリーのレースでは、実に200人以上もの選手が一斉に出走することもある。

第1弾では、ロードレースとトラック競技の、両方に実績のある選手5人を厳選して紹介した。

【第1弾】これだけは押さえておきたい!ロードレース界の2刀流選手 厳選5人

本記事第2弾では、ロードレース界の選手の中でも特に押さえておきたい有名選手8人を厳選してご紹介していく。

アレハンドロ・バルベルデ

ロードレース世界選手権2019

1980年生まれのスペイン人選手。

2002年にプロデビューを果たし、現在のワールドツアーの中では史上最年長(2021年で41歳)。

自身の故郷スペインで開催のブエルタ・ア・エスパーニャでは、2009年に総合優勝を飾った。ロード世界選手権ロードレースでは、2018年の優勝を含む、計7回の表彰台を経験している。

“どのレースにおいても常に上位の成績を収めている”という点において、世界屈指の選手であると言えよう。2021年9月30日時点の通算勝利数は130回にも及ぶ。

主な成績

2003年 ブエルタ・ア・エスパーニャ複合賞
2006年 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝
フレッシュ・ワロンヌ優勝
UCIプロツアー総合優勝
2008年 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合優勝・ポイント賞
クラシカ・サンセバスチャン優勝
UCIプロツアー総合優勝
2009年 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合優勝
ブエルタ・ア・ブルゴス総合優勝
2012年 ブエルタ・ア・エスパーニャポイント賞
2013年 ブエルタ・ア・エスパーニャポイント賞
2014年 フレッシュ・ワロンヌ優勝
クラシカ・サンセバスチャン優勝
UCIワールドツアー総合優勝
2015年 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝
フレッシュ・ワロンヌ優勝
UCIワールドツアー総合優勝
ブエルタ・ア・エスパーニャポイント賞
2016年 フレッシュ・ワロンヌ優勝
2017年 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝
フレッシュ・ワロンヌ優勝
2018年 世界選手権ロードレース優勝
ブエルタ・ア・エスパーニャポイント賞
2021年 グランプレミオ・ミゲル・インデュライン優勝

参照:Rad Sport

ビンツェンツォ・ニバリ

「メッシーナのサメ」の異名を持つ、1984年生まれのイタリア人選手。

3大グランツール(ツール・ド・フランス2014、ジロ・デ・イタリア2013・16、ブエルタ・ア・エスパーニャ2010)制覇を成し遂げており、史上7人のみ達成した選手の内の、6人目の覇者である。

2005年からプロ活動を開始し、グランツールの他にも様々な大会で優勝を獲得しているものの、世界選手権とオリンピックでの優勝はまだ実現しておらず、今後の挑戦に注目したい選手の1人だ。

主な成績

2010年 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝
2012年 ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝・ポイント賞
2013年 ジロ・デ・イタリア総合優勝
ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝
2014年 ツール・ドーフランス総合優勝
2015年 イル・ロンバルディア優勝
2016年 ジロ・デ・イタリア総合優勝
2017年 イル・ロンバルディア優勝
2018年 ミラノ〜サンレモ優勝

参照:Rouleur

ジュリアン・アラフィリップ

ロードレース世界選手権2019

1992年生まれのフランス人選手。

2014年からプロチームに所属し、2016年のツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝、2017年のパリ〜ニースでは「ヤングライダー賞」を受賞。ツール・ド・フランス2018、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2019では山岳賞を受賞している。

以前は2位となることが多く、惜しい結果を残し続けていたアラフィリップ。しかし2020、2021年と2年連続で世界選手権ロードレース優勝。快挙を成し遂げた。

主な成績

2016年 ツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝
2017年 パリ〜ニースポイント賞・ヤングライダー賞
2018年 フレッシュ・ワロンヌ優勝
クラシカ・サンセバスティアン優勝
ツアー・オブ・ブリテン総合優勝
ツール・ド・フランス山岳賞
2019年 ストラーデ・ビアンケ優勝
ミラノ〜サンレモ優勝
フレッシュ・ワロンヌ優勝
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ山岳賞
2020年 世界選手権ロードレース優勝
2021年 世界選手権ロードレース優勝
フレッシュ・ワロンヌ優勝

エステバン・チャベス

1990年生まれのコロンビア人選手。

身長164cmの小柄な体格で、山岳コースを得意とする選手だ。

怪我や病気でうまくいかない時期を乗り越え、2019年ジロ・デ・イタリアの山岳ステージ「サンマルティーノ・ディ・カストロッツァ」にてステージ優勝、復活した姿を見せた。

その後もボルタ・ア・カタルーニャ2021での山岳賞とポイント賞の獲得など、多くのステージ優勝を獲得している。

主な成績

2011年 ツール・ド・ラブニール総合優勝
2015年 アブダビ・ツアー総合優勝&ヤングライダー賞
2016年 イル・ロンバルディア優勝
ジロ・デ・イタリア総合2位
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合3位
2018年 ヘラルド・サン・ツアー総合優勝
ボルタ・ア・カタルーニャ山岳賞&ポイント賞

ナイロ・キンタナ

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