男子U23は兒島が初タイトル

10月23日(土)、前日のタイムトライアルに引き続き、広島県中央森林公園にて全日本自転車競技選手権大会ロードレースが開催された。この日は、男子U23と女子エリート+U23の2つのレースが行われた。

綺麗な青空が広がった朝8時、男子U23カテゴリーのロードレースからスタートした。
コースは、タイムトライアルのコースとは逆回りの1周12.3km。コース中、後半に訪れる三段坂が難所と言われている。

男子U23は、10周の総距離123kmで争われ、131人の選手たちがスタートラインに並んだ。
逃げを形成しようとスタートから多くの人数が勢い良く飛び出したが、大きな逃げができることはなかった。

全日本ロード

序盤は逃げがなかなか決まらず、大きな一つの集団のまま周回数を重ねる

序盤には2人ほどの少人数の逃げが集団から何度か飛び出したが、次の周には吸収された。
そんな中、6周目の展望所へと向かう上り区間で河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)が単独で飛び出すと、集団から数十秒のタイム差を得た。

しかし、8周目には再び集団は一つに。

全日本ロード

上り区間でアタックがかかるが、その後の下り区間で吸収された

河野翔輝 全日本ロード

河野翔輝

最終周に入る手前で集団の先頭に立った兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が周りの選手たちの脚の残り具合を見ながら、最終周に入ったすぐの下りで、誰もつけないほどのスピードでアタックを仕掛けた。

兒島は一気に集団から10秒のマージンを稼ぎ、そのタイム差は15秒、20秒と増え、最大35秒まで広がった。最後の三段坂を終えて、展望所の上り切りで後ろとのタイム差は20秒。

「そこから平坦だったんで、自分に分があるなと思って。最後に踏めるような脚もあったので」

と、最終周回で最速のラップタイムを刻み、単独でフィニッシュラインへと現れた。何度か後ろを振り返って後続が来ないことを確認した後、兒島は大きなガッツポーズでフィニッシュした。

兒島は、120㎞という距離に勝機を見出し、準備を行ってきたと話す。前日のTTは、今日のロードに向けて刺激を入れるために使った。
JBCFのレースに続き、自身キャリア2勝目が全日本U23ロードのタイトルとなった兒島。次に狙うはトラック全日本のレース種目でのタイトルだ。

個人ロードレース 男子U23 リザルト

1位 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) 3時間3分44秒
2位 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング) +7秒
3位 寺田吉騎(Asia Cycling Academy) +7秒
4位 大河内将泰(鹿屋体育大学) +7秒
5位 谷内健太(京都産業大学) +17秒

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