Jプロツアーでは窪木が勝利
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ガッツポーズを見せる窪木
同日に行われたJプロツアーには、チームブリヂストンサイクリングに所属する男子中長距離のナショナルチーム選手たちも出場した。
女子レースと同じ6kmのコースを25周回する150kmのレースでは、JCF強化指定選抜チームの若手選手たちを筆頭に終始前に抜け出そうとする展開が続き、緩む瞬間はほぼなかった。
中盤では、チームのエースを任されながらも今村駿介が一人逃げをかましたが、一気にスピードの上がった集団に吸収された。
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今村が単独で逃げる
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近谷は競輪選手養成所に入る前最後のロードレースとなった
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増田らJCF強化指定選抜チームの攻撃に対応するチームブリヂストンサイクリングのメンバー
第2エースとして集団内で脚を溜めていた窪木一茂を含め、脚のあるメンバーが残ったラスト1周、増田成幸(JCF強化指定選抜チーム)と窪木が抜け出し、そこからさらに上り区間で窪木がアタック。
そのまま独走で差を保ち、逃げ切り勝利を納めた。
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レース後、出し切って倒れ込んだ窪木と今村
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健闘を称え合う窪木と今村
出し切って、フィニッシュ後に倒れ込んだ窪木だったが、第一声には「チームメートのおかげです」と話した。
「僕らはやっぱり層が厚いことが、この勝利に繋がってるんで。だから自分の力というよりは、やっぱり本当にチームメイトの層の厚さに感謝ですね」
窪木は、今年日本競輪選手養成所を卒業したばかり。ロードレース自体は、このJプロツアーで第4戦までを走ってきているが、ロードレースに戻ってきてからの初勝利となった。
「僕、競輪選手になったんで、今日勝てると思ってなかったから、ビッグニュースというか。自分でも驚いているし、みんなも驚いてくれてるので。またこれから、まだまだあるんで頑張っていきたいです」
窪木は、5月に競輪でのデビュー戦を迎える。
第55回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 初日 Jプロツアーリザルト
1位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) 3時間40分19秒
2位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) +5秒
3位 中井唯晶(シマノレーシング) +5秒
Text & Photo : 滝沢佳奈子(サイクルスポーツ)