2020年3月25日、ツアー・オブ・ジャパン組織委員会は新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、5月17日から24日に予定していたツアー・オブ・ジャパン(TOJ)の開催中止を発表した。

同日夕方にはYouTubeでオンライン会見を実施し、苦渋の決断に至る経緯を説明。大会の栗村修ディレクターは「まずは現状の収束を願い、その後の疲弊した世の中に元気を与えられるような大会にしたい」と語った。

大会運営事務局である一般財団方針日本自転車普及協会はプレスリリースにて

「3月18日付でUCI(国際自転車競技連合)より『新型コロナウイルスの影響により4月30日までに開催予定のUCI公認レースは、関係者の安全確保のために中止する』との決定がなされました。(中略)感染拡大防止策として無観客レースも検討いたしましたが、各開催地自治体と共に『日本の地域を元気にする社会貢献型の国際スポーツイベント』をテーマに掲げて開催する、本大会が目指す本質的な意義を実現することが困難であるとの判断に至りました」

とコメント。

3月21日より4月末まで欧州各国を含む38カ国からの入国制限や、指定地域からの渡航者全てに2週間の待機義務が出ており、現状この対策が大会の行われる5月まで延長されるかは未確定なものの、海外のチームや現在海外にいる日本人選手などの大会参加が物理的に不可能になる可能性が高いことも、決断の大きな理由であるとしている。

※UCIアジアツアー1クラスの「ツアー・オブ・ジャパン」は、ルール上、海外チームを5チーム以上招待しなければならない。

25日夕方からはYouTubeにて大会中止会見が配信された。

栗村修のワールドツアーへの道 2020ツアー・オブ・ジャパン開催中止

2021年は新たに相模原ステージが追加

2021年シーズンは、新たに相模原ステージ(神奈川県相模原市)も追加される予定であるが、東京オリンピックが2021年への延期が見込まれる中、オリンピックの大会日程によっては2021TOJの開催時期、規模も見直される可能性がある。

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