2月末から3月頭にかけて開催された2020UCIトラック世界選手権が無事閉幕も、同時期に開催されていたUCIワールドツアーレース「UAEツアー」の大会期間中には、大会関係者数名が新型コロナウイルスへの感染を確認された。
これにより、3月4日にUCIで今後のレース開催可否に関する会議が行われ、開催予定のレースは条件付きでの開催が可能となった。
しかしイタリアで開催されるレースにおいては、スポーツイベント開催を禁止する大統領令が出されたことにより、イタリアで開催予定の全ワールドツアーレースは開催未定の状態ともなっている。既に3月7日から開催予定であったストラーデ・ビアンケ、3月21日からのミラノ〜サンレモは延期が発表されている。
UCIのプレスリリースを元に、今後の行方を辿ろう。
Impact of the coronavirus on the UCI International Calendar https://t.co/yS2dVG1Z5z pic.twitter.com/a8CeBzAC8f
— UCI_media (@UCI_media) March 4, 2020
暗雲が立ち込めるレースの開催
3月7日にイタリアで開催予定であった「ストラーデ・ビアンケ」が延期となっただけでなく、ワールドツアーチームの中には出場辞退を表明するチームも現れている。
イタリア自転車競技連盟が5日に発表したプレスリリースでは、イタリア政府の大統領令により「一部の地域を除き、あらゆる種類および分野のスポーツイベントの開催を禁ずる」と記された。
現在イタリア国内で3月中の開催が予定されているワールドツアーレースは以下の3つ
- ストラーデ・ビアンケ(延期)
- ティレーノ・アドリアティコ(開催未定)
- ミラノ〜サンレモ(延期)
https://www.milanosanremo.it/en/news/milano-sanremo-annullata-nella-data-del-21-marzo/
現段階で開催未定となっているワールドツアーレースはイタリアのみだが、パリ〜ニース(フランス、3/8〜15開催)に出場辞退を表明したチームもあり、コロナウイルスの感染が拡大しつつあるフランスも、レース開催へ暗雲が立ち込めている。