日本代表選考争い
オリンピックイヤーの2020年。日本に与えられたホスト国枠は男子のロードレース2人(個人タイムトライアルは枠なし)。女子ではロードレース2人、個人タイムトライアル1人となっている。
オリンピックが近付くにつれ「日本人は誰が出場するのか」が大きな注目となってくるだろう。男女では選考基準が違うため、以下JCFが公表している「第32回オリンピック競技大会の選手選考基準(ロード・男女)」を元に説明していく。
男女共通基準
日本代表選考おいて、JCF(日本自転車競技連盟)が公表している男女共通の基準は以下の通り。
・選考時にJCF強化指定を受けている者
・日本代表としてふさわしい言動・態度を備えている者
・強化事業への参加と強化の方針や指示に従う事を承諾した者
また、選考において以下の2つの基準を満たしている事が前提となる。
・2001年12月31日より以前に生まれた者
・2019年10月27日時点でUCIポイント10ポイント以上を持っている者
男女それぞれ選考期間が設けられているが、終了日は共通しており、共に2020年5月31日まで。そこから選考期間中の成績を元にオリンピック出場選手が決定される。
男子選考方法
選考期間
2019年1月1日〜2020年5月31日
男子ロードレース選抜方法
オリンピック選考対象レースは上記AからHまでランク付けされており、レースで獲得したUCIポイントに、ランク毎に定められた係数がかかる事でJCFオリンピックポイントが算出される。この「JCFオリンピックポイント」によって「誰が日本代表になるか」が決定される。
現在選考ランキング首位の新城幸也(チーム バーレーン・マクラーレン)を例に計算していく。(2020年3月13日現在)
新城は2020年シーズン初戦となるツアー・ダウンアンダー(以下ダウンアンダー)を個人総合29位で終え、20UCIポイントを獲得した。ダウンアンダーは「Aランク以外のUCIワールドツアー及び世界選手権ロードでの獲得ポイント」のBクラスの大会。よってかかる係数は6となり、20×6で120JCFポイントを獲得。
新城は増田成幸(宇都宮ブリッツェン)に次いでランキング2位であったが、ダウンアンダーの成績によって逆転。国内選考ランキング首位へと上り詰めた。
男子個人タイムトライアル
2019年11月18日のUCIの発表にあったように、日本の男子個人タイムトライアルの出場枠は無い。よって今回のオリンピックでの日本からの出場選手もいないことになる。