悪天候のサバイバルレース
例年の世界選手権と言えば、出場人数の少ない国の選手達が協調しながら大きなタイム差と共に逃げ続けるが、今年はダン・マーティン(アイルランド)のアタックを皮切りに、ブエルタ・ア・エスパーニャ覇者のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)やナイロ・キンタナ(コロンビア)など、豪華な11人の逃げ集団が作られた。
そして逃げ集団はメイン集団と数分程度のタイム差を維持しながら、ハロゲート市街の周回コースへと入っていく。
Breakaway with 1:50 at 230km to go.
Roglic🇸🇮, Polanc🇸🇮, Nielsen🇩🇰, Vakoc🇨🇿, Dillier🇨🇭, Bodnar🇵🇱, Koch🇩🇪, Houle🇨🇦, Howes🇺🇸 Quintana🇨🇴, Carapaz🇪🇨.#Yorkshire2019 pic.twitter.com/MSYoPoMwAk
— UCI (@UCI_cycling) September 29, 2019
フィニッシュラインを通過しここから周回コースへ入るといったタイミングで、優勝候補の一角でもあったジルベール(ベルギー)を含める複数人の選手が落車。この影響によって集団から遅れ、レムコ・イヴェネプール(ベルギー)と共に集団復帰を目指したがレースの中盤でリタイアすることになる。日本は新城と中根もこの落車で遅れ、新城が周回コースの3週目でリタイヤ。中根も新城がリタイヤする前に姿を消してしまった。
そいてレース止まない雨と寒さにより、周回を重ねる毎にリタイアする選手が続出していく過酷な模様となっていく。