9月22日-29日にかけてイギリス・ヨークシャー地方で開催される「UCIロードレース世界選手権大会2019」。男子エリート・女子エリートの注目選手を国別にピックアップしていく。

【男子エリート】伏兵にもチャンス有り

世界選手権やクラシックレースを始めとするワンデーレースは、各チームともエース級選手達による戦いが見れる。と同時にエース選手間の牽制から抜け出し、伏兵による予想外な逃げ切りがあるのもワンデーレースの魅力。

アップダウンかつ小集団が有利なコースではパンチャー脚質の選手(瞬発力のある脚質)や、周回コース前半の4kmの直線とテクニカルに続くコーナーの連続からタイムトライアルスペシャリスト達(独走力に長けている)による逃げ切りも考えられる。各国からの出場メンバーとしては、コースレイアウト的にもクラシックレースを得意とする選手を中心に選出されている。

絶対的エース、アラフィリップ擁するフランス

おそらく今回の世界選手権で一番の優勝候補として注目されているであろう、ジュリアン・アラフィリップ。今年のツールで大活躍したことも記憶に新しい。2019年9月13日に開催されたカナダでのワールドツアーレース「グランプリ・シクリステ・ドゥ・ケベック/モントレアル」では初日に7位、2日目に13位と好調ぶりを見せている。

ここ数年で大物へと成長し、選手としても脂が乗り始める27歳。そんな今シーズン絶好調のアラフィリップを支えるのはベテランアシストのトニー・ギャロパンとアントニー・ルー、そしてクラシックレースに強いクリストファー・ラポルテら。

優勝候補のアラフィリップとフランスチームの走りに注目。

層の暑さを見せるイギリス

ゲラント・トーマス Photo by Bas Czerwinski/Getty Images

開催国イギリスはゲラント・トーマスを筆頭に、チーム・イネオス所属選手を中心に出場。

クラシックレースにも強いスプリンターであるイアン・スタナードや、イギリス自転車界で影のエースと噂されている現国内ロードレース王者のベン・スイフトら。

また、タイムトライアル(独走力)に長ける元アワーレコード保持者のアレックス・ダウセット、2018年はエリート1年目ながらも国内ロード王者へと輝き、世界選手権ではアシストとして大きく貢献した弱冠23歳のコナー・スイフト、ミッチェルトン・スコットの総合系エースであるアダム・イェーツなど、全体的にバランス良くまとめられたメンバーで挑む。

スプリンターで固めたイタリア

アルベルト・ベッティオール Photo by Tim de Waele/Getty Images

イタリアの絶対的エース、ビンツェンツォ・ニバリはスタートリストには名前が載っているが、英語メディアによると不参加と報じられている。

格式の高いクラシックレース「ロンド・ファン・フランデーレン」にてプロ初優勝を果たした伏兵アルベルト・ベッティオールは、再びダークホース的な存在となるのか。またクラシックレースに強いジャンニ・モスコン、登れるスプリンターのマッテーオ・トレンティンに加えてエリア・ビビアーニ、ソンニ・コロブレッリなどスプリンター寄りの陣営で挑む。

誰がこの男を止められる ファンデルプールとオランダ軍団